2017年03月26日

『どこかで聴いた曲』の定義(3)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10388087040.html
2009年11月14日

《転載開始》

まさか、この話で3回目を書くとは思いませんでした。
またまた補足を思いついたんで。

〇『どこかで聴いた曲』発生のメカニズム(補足)
前回、『どこかで聴いた曲』発生のメカニズムについて、
何と言う曲で作曲者は誰なのか?
等の説明が一切無く、
テレビ等で時々流される事が原因ではないか?と書きましたが、
他にも理由と思われるものがありますので、
それを語って行きたいと思います。

実は、『どこかで聴いた曲』ではなく、
たまたま偶然似た様なメロディの曲が作られ、
それを聴いていたという可能性が、無くは無いのではないか?
マイナーなクラシック曲を色々聴いていると、
時代を先取りした様な曲に時々出逢ったりします。
往々にして、北欧辺りの情感溢れる民族楽派辺りに多いのですが、
20世紀後半系商業主義的音楽を先取りした様な曲に時々出逢ったりして、
驚いたりするんです。
1970年代ヒーローサウンドとか、アクション映画音楽とか、そんな辺り。
もしかしたら、何かで無意識に影響を受けているという可能性は
あるかも知れないのですが、中には、不可解なケースもあったりします。
以前にもブログで書いたのですが、
ハンス・ロット(Hans Rott)の
『交響曲第1番第1楽章第1主題』を初めて聴いた時、如何にも昔、
ハリウッドの映画か何かで流れていた様な気がしたんですけど、
実は、この曲が初演されたのが1989年だったので、
それでびっくりしたわけです。
それ以前から聴いていた様な気がしてたんで。
要するに、偶然似てしまった曲を、以前に聴いていたという事なんでしょう。
ベルギーの作曲家
ヤン・ブロックス(Jan Blockx)の『5つのフランダース舞曲集』(1884)
を、昔のほのぼのアニメで聴いた様な気がするというのも、
その可能性は大きい。

ヘンリー・キャヴェンディッシュ(Henry Cavendish)が、
『クーロンの法則』や『オームの法則』などを、
クーロンやオームが発見するよりも
ずっと以前に発見していたというケースに、
似ていなくも無い。

要するに、『どこかで聴いた曲』というよりは、
『どこかで聴いた様な曲』って事ですね。




〇恋愛映画で使われていた様な気がするクラシック曲
例えば、『ブラームスの弦楽六重奏曲第1番』の第2楽章が、
ルイ・マル(Louis Malle)の映画
『恋人たち』(Les Amants, 1958)に使用されているとか、
『交響曲第3番』の第3楽章が、米仏合作映画『さようならをもう一度』
(Goodbye Again, 1961)で使われているという話は有名ですが、
比較的マイナーなクラシック曲で、
『これは恋愛映画に使われているっぽい』と
独断と偏見で思い込んでいる曲を紹介します。
甘く切ない旋律美の数々!!

イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(Ignacy Jan Paderewski)
ピアノ協奏曲イ短調第2楽章(1889)
Koncert fortepianowy a-moll op. 17, Częśc II
祖国ポーランドの為に、政治的にも身を尽くしたパデレフスキ。
『ポーランド幻想曲』(Fantazja Polska)
が代表作の一つに数えられていないところが、
甚だ納得いきません。
20代初頭にCDで初めて聴いた時、「これ、聴いた事あるな」と思いました。
でも、どこでだかは勿論不明。
愛し合う男女の喜びとか、切ない気分とかが伝わってきそうな感じ。
特に、訴えかけてくる様な哀愁のメロディがたまらない!!

ラーシュ=エリク・ラーション(Lars-Erik Larsson)
劇音楽『冬物語』より、エピローグ
Epilog ur En vintersaga
このメロディを聴くと、泣けてくるという人はいるかも知れません。
『恋人たち』『さようならをもう一度』に出てくるブラームスの曲に、
ノリは近いと思います。
それに、北欧的雰囲気を加味したような。
甘く切ない旋律美。

ヨハン・スヴェンセン(Johan Svendsen)
交響曲第2番第2楽章変ロ長調(1876)
Symfoni nr.2 i Bss-dur op.15, Andre sats
涙ものの旋律美ですわ。
これ、絶対何かの映画で聴いた様な気がするのだが・・・。
大きく盛り上がる部分が、激しく訴えかけてくる感じでたまらん!!
最終楽章は、第1主題が
『かたつむり』『スーダラ節』『ドクタースランプの歌』
に似ています。

クット・アッテルベリ(Kurt Atterberg)
交響曲第6番ハ長調『ドル交響曲』第2楽章(1927-1928)
Symfoni nr.6 i C-dur op. 31”Dollarsymfonin”, 1 satsen
私が『アッテルベリ』(アッテベリ)を知る切っ掛けになった交響曲。
生まれるのが遅すぎたロマンティスト。
『シューベルト没後100年記念作曲コンクール』で最優秀賞を受賞し、
1万ドルを獲得した事から『ドル交響曲』の異名が付けられました。
第1楽章は、1970年代ヒーローサウンド調。
第2楽章は、甘く切ない恋愛映画調。
第3楽章は、ラフマニノフの『交響曲第2番第4楽章』に似ていて、
お祭りどんちゃん騒ぎ風。

《転載終了》
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2017年03月19日

ザカリア・パリアシュヴィリ(ზაქარია ფალიაშვილი)(2)グルジアの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10388184751.html
2009年11月14日

《転載開始》

ზაქარია ფალიაშვილი.jpg

ザカリア・パリアシュヴィリ - Wikipedia

ザカリア・パリアシュヴィリ
ზაქარია ფალიაშვილი, Zakharia Paliashvili
(1871-1933)

パリアシュヴィリのエントリーを書いてから、
彼の代表作である歌劇『アベサロムとエテリ』のタグによる検索で、
私のブログを訪れる方が時々いるんです。

日本ではまともに紹介されてもいないグルジアを代表するオペラについて
関心を向ける人(日本人)が、マイナーにしては多く感じます。
なので、これはもっと鼓舞すべきだなと思いました。

『アベサロムとエテリ』で検索すると、金管と打楽器による、
『アベサロムとエテリ』の中の『バレエ』曲の楽譜の販売サイトが出てきます。
アコード出版
アンサンブル譜【混合8重奏(混合+打楽器)】

アンサンブル楽譜
サンプルCDの販売も行っていて、どんな曲なのか分かると思います。
歌劇「アベサロムとエテリ」 - アンサンブル楽譜Pro

ジョージアナビ(Georgianavi)
グルジア音楽についての基礎知識
グルジアなび 〜グルジア音楽〜

YouTubeで、パリアシュヴィリの曲が他にもあるかどうか確認したところ、
やはり有りました!!

『薄暮』(დაისი, daisi, 1923)という3幕もののオペラの一部が出ています。
音源があるという事は、少なくともレコードはあるという事ですね。

でも、CD化はされていないのでしょう。
例の紛争の影響で、CD化所ではない?

アリクサーンドゥル・バラヂーン(ボロディン)やアラム・ハチャトゥリャーン
を思わせる作風ですが、ボロディン自身、グルジア貴族の出身であるため、
納得が行きます。

非嫡出子であるため、貴族の身分は与えられなかったそうですが。
パリアシュヴィリの音楽的な先輩と言えるかもしれません。

ハチャトゥリアンも、グルジア生まれのアルメニア人である上に、
カフカス地方の民族音楽の影響を受けているので、
パリアシュヴィリやスペンジャリャン(アルメニア国民楽派の草分け)
の後輩的存在と言えるかも知れません。



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『薄暮』(ოპერა ”დაისი”(daisi), 1923)
3幕もののオペラ。

ფალიაშვილი, დაისი, AQVR 359-2.jpg

序曲(უვერთურა)
録音:1960年
演奏:グルジア歌劇場合唱団、交響楽団
(Chorus and Symphonic Orchestra of Georgian State Opera and Theatre)
指揮:ヴァフタング・パリアシュヴィリ(ザカリアの弟?)
(ვახტანგ ფალიაშვილი, Vakhtang Paliashvili)
マルカズ(Malkhaz, მალხაზ):テンギズ・ザアリシュヴィリ
(თენგიზ ზაალიშვილი, Tenghiz Zaalishvili)
マロ(Maro, მარო):メデア・アミラナシュヴィリ
(მედეა ამირანაშვილი, Medea Amiranashvili)

全体的に落ち着いている雰囲気が、まるで間奏曲にでもある感じ。
でもそれでいて、グルジアの民族的なメロディの要素も入っています。
2分半ちょっと手前辺りから出てくる主要主題の雄大な調べを聴くと、
カフカスの高原でもイメージしてしまいそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=XPuwoUg60iE


グルジア舞曲(ქართული ცეკვა)
静止画像ではなく、実際に踊っている映像が見たいところ。
このオペラの重要な見せ所でしょうね。
この旋律を聴いただけでも、あのせわしい感じのグルジア舞曲の情景が
頭に浮かぶようです。
https://www.youtube.com/watch?v=VLNgebe0Q8Q


Maro Shuqur varskvlavi
恐らく、グルジア語をラテン文字に転写したものだろうと思いますが、
意味は不明。
恐らく『アリア』だろうと思いますが、勝手な憶測は避けます。
グルジアオペラは、素早く流れる様な美しい歌声が、
聴いていて心地良く感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=zeQvtorwfZw


CD化お願いしますって!!

【訂正】
・グルジア国民楽派の草分けは、パリアシュヴィリではなく、
メリトン・バランチヴァーゼ(მელიტონ ბალანჩივაძე)。
・『アベサロムとエテリ』は、1998年頃に既にCD化されていました。
スペンジャリャン → スペンディアリャン

【追記】(2017/5/9)
肖像画像1枚、CD画像1枚追加
リンク切れのURL削除(2017/5/9)

《転載終了》
posted by Satos72 | ┌ グルジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月12日

台灣翠青(台灣共和國國歌)未来の台湾国歌?

中国を刺激する内容かも知れませんが、
まあ、多目に見てやってください。
私は右でも左でも無いんで。

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10395495014.html
2009年11月24日

《転載開始》

現在の台湾の国歌は実質『中華民國國歌』であり、
『三民主義』(1937)という題名です。
内容そのものは、台湾の為というより、国民党の為の歌です。
しかも、国民党が台湾に乗り込む以前に作曲されたものでもあり、
その意味でも、台湾の国歌とするべきかどうか、個人的には疑問です。
【作詞】
胡漢民, 戴季陶, 廖仲ト, 邵元沖
【作曲】
程懋筠
【歌詞】
三民主義,吾黨所宗;
以建民國,以進大同。
咨爾多士,為民前鋒;
夙夜匪懈,主義是從。
矢勤矢勇,必信必忠;
一心一コ,貫徹始終。
【意味】
三民主義は、我が党(全ての国民)の指針。
これで民国を建設し、これで大同(=世界平和)に進む。
ああ、あなた方多くの人々は、民の為の模範となって、
朝から夜まで怠けることなく、(三民)主義に従おう。
勤勉であれ、勇敢であれ。必ず信じ必ず忠実であれ。
心と美徳を一つにして、最後まで(三民主義を)貫徹しよう。
中華民国国歌 - Wikipedia

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それとは別に、
台湾人自身による新しい台湾国歌を制定しようという
運動も起きているようです。
それを紹介します。

台灣翠青(台湾は青翠なり)台灣共和國國歌(1993)
【作詞】
鄭兒玉
【作曲】
蕭泰然
【歌詞】
太平洋西南海邊,美麗島臺灣翠。
早前受外邦統治,獨立今欲出頭天。
共和國憲法的基礎,四族群平等相協助。
人類文化,世界和平,國民向前,貢獻才能。
【意味】
太平洋西南の沿海、美麗島台湾は青翠(せいすい)なり。
外来統治より独立し、今や擡頭せんとする。
共和国憲法を基礎となし、四族平等で相助け、
人類の文化と世界平和に向かい、国民は持てる力を捧げよ。


『三民主義』にやたらと拘りすぎる堅苦しさや、
あくまで党の歌である現国歌に比べれば、
遥かに内容的に自由度が高い!!
この国歌が正式に取り入れられた時が、
台湾に真の平和が訪れる時でしょうか?

《転載終了》
タグ:台湾 国歌
posted by Satos72 | ├ 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする