2017年02月19日

アネスティ・ノヴァ(Anesti Nova)アルバニア人作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10406835912.html
2009年12月9日

《転載開始》

以前、アルバニアのクラシック音楽事情を少し紹介しましたが、
今回は具体的にアルバニアの国民楽派的な管弦楽曲のCD
というものを紹介します。

私は『狂詩曲フェチ』なので、
念のため『Albanian Rhapsody』(アルバニア狂詩曲)って無いだろうか?
と思って検索してみたところ、何と存在してました。
しかも、CDにもなっている!!

アネスティ・ノヴァ
Anesti Nova(1935-)
イスタンブール生まれのアルバニア人移民の子として生まれる。
その後、アメリカへ移住。

CDの解説書を翻訳するのが面倒なので、経歴の詳細は省きます。
CDにはジェイムズ・ノヴァ(James Nova)と出ていますが、
アネスティの息子さんで、トロンボーン奏者として活躍しているようです。
で、収録曲なんですが、
全て、トロンボーン独奏と管弦楽の為の曲なんですね。
息子のために作曲したんでしょうか?

アネスティ・ノヴァの作風ですが、
思いっきりロマン派をベースにした国民楽派
という極めて分かりやすいものです。
19世紀後半的です。
かなり民族的要素がコテコテに描かれているので、
国民楽派好きは大いに注目すべきですね。



悲しみの円舞曲(2001年)
(Valse Triste)
アルバニアの民族的雰囲気の旋律で、
悲しげに歌い上げられるエレジー。
個人的な感想ですが、
如何にも『ドラゴンクエスト』の交響組曲の中にさりげなく
差し挟んでも違和感を感じないと思いました。
如何にも、悲しみの場面で使えそうではあります。
ルーマニアで言うところのポルムベスクの『望郷のバラード』に、
立ち位置的に似ているというか。
テンポの遅い曲というのは、往々にして退屈なのが多いですが、
この曲は魅力的旋律に溢れており、
聴いていて全く退屈さを感じませんでした。

トロンボーン協奏曲『アルバニア民俗旋律による』
(Concerto for trombone and orchestra on Albanian Folk Melodies)
第1楽章は、前述の『悲しみの円舞曲』の様に、
哀愁が漂っています。
ゆったりした感じで、映画音楽っぽいです。
最後はトロンボーンのカデンツァ(独奏)で締めくくられます。
CDでは、このカデンツァのトラックが、
第1楽章の他の部分と分けられています。
第2楽章は、打って変わって明るいメロディとなります。
希望に溢れているような感じ。
アルバニアの清々しい高原をイメージしているようです。
第3楽章は、堂々とした雄大な雰囲気の序奏で始まります。
どうしても『ドラクエ』をイメージしてしまうメロディです。
その後、1:24から、
極めて特徴的印象的な4拍子の舞曲風旋律が現われます。
恐らく、典型的なアルバニアの旋律の一つと思われます
(はっきりとは分からないので、断言はしませんが、
どこかで聴いた様なメロディです)。
このメロディの後も、
別の種類の舞曲風旋律が幾つか現われるのですが、
皆特徴的旋律というか、どこかで聴いた様なメロディで、
中々聴き応えあり!!
終盤に差し掛かるに従って、華やかさが増していきます。
でも、ちょっと「いきなりかなあ」という感じで終わる所が
あと一歩といった感じ。

瞑想
(Maditation)
トロンボーン独奏と管弦楽に、ハープまで動員されています。>
珍しい編成だと思いますが、聴いていて全く違和感ありません。
題名どおりのうっとりする感じの優しい曲。
この手の曲は、往々にして退屈だったりするんですけど、
これはそう思いません。
無名の曲にしておくのは大変勿体無いと思います。

アルバニア狂詩曲
(Rapsodi Sqiptare, Albanian Rhapsody)
出だしがちょっと、
『悲しみの円舞曲』『トロンボーン協奏曲』の第1楽章っぽい。
ハープが用いられ、幻想的雰囲気が上手く醸し出されています。
ハープとフルートの絡みがアンデス民謡っぽい?
勿論、トロンボーン独奏も活躍します。>
その後、ハバネラのテンポによる
中東っぽいメロディやほのぼのしたメロディ、
雄大さに溢れたメロディ、ジョルジェ・エネスクの有名な
『ルーマニア狂詩曲第1番』(1901)を彷彿とさせるメロディ、
映画やRPGのシリアスな場面のBGMの様なメロディ、
陽気な舞曲風メロディなど、
バラエティに富み且つ魅力的な旋律がこれでもか!!
と立ち現われ、聴き応え充分!!
後半は、テンポ早めの華やかで技巧的な、
エネスクの『ルーマニア狂詩曲第1番』
を思わせる陽気なメロディが支配的で、終盤に近づくにつれて、
その華やかさが増していきます。
そして最後に、大団円を迎える様な感じで締めくくられます。

Anesti Nova, DCD 426.jpg

アルバニア狂詩曲(ALBANIAN RHAPSODY)
トロンボーン:ジェイムズ・ノヴァ(James Nova)
演奏:ブルガリア交響楽団(Symphonika Bulgarika)
(Български симфоничен оркестър)
指揮:ヴァレリー・ヴァチェフ(Валери Вачев, Valery Vachev)
【DCD 426】2005
Summit Records



CD購入はこちら↓
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Amazon.co.jp : Albanian Rhapsody
HMV
HMV | Albanian Rhapsody: James Nova

《転載終了》
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2017年02月12日

ヘイノ・カスキ(Heino Kaski)を聴く(YouTubeから)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10411801273.html
2009年12月15日

《転載開始》

Heino Kaski.jpg
Mieskuoro Sirkat - Heino Kaski

以前、CD化されていない交響曲の話などで取り上げた、
シベリウスの影に隠れながらも
隠れた傑作を書いたヘイノ・カスキですが、
カスキを人に紹介する時、
まず何と言う曲を筆頭に取り上げるか考えた所、
これだろうと思うのが、
前奏曲ロ短調『激流』
Preludi h-molli op 48-1 ”Pankakoski-Strom”
です。

水の激しく流れ行く様が見事に活写されているのみならず、
それを非常に印象深い美しいピアノ曲に仕上げた見事さ!!

つまり、”写実”と”ロマンティック”が上手く
調和している様に感じられました。

YouTubeには、この曲を演奏した録音が幾つも出ていますが、
その中には、日本人と思われる人によるものもあります。

今回取り上げたのは、録音場所が録音場所だけに、
ややエコーがかってますが、
演奏に関しては、恐らく一番良いのではないか?
と思われるものを取り上げました。
 
演奏:ユッスィ=ペッカ・ヘイッキラ(Jussi-Pekka Heikkilä)
http://www.youtube.com/watch?v=CCeiGiYQ9ZE




【追記】
肖像画像追加(2017/3/17)

《転載終了》
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2017年02月05日

ブルノ・スクルテ(Bruno Skulte)ラトヴィアの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10413737014.html
2009年12月18日

《転載開始》

Bruno Skulte.jpg
Bruno Skulte: Daugava; A Herder's Life; Ballad - AllMusic

ブルノ・スクルテ
 Bruno Skulte(1905-1976)

ウクライナのクィーイィウ(Київ)(キエフ)生まれ。
1922年に家族がラトビアに戻ったあと、
ブルノも1931年にラトビアへ移る。
ラトビア音楽院(Latvijas Konservatorija)で、
ヤーゼプス・ヴィートルス(Jāzeps Vītols)に作曲を学ぶ。
1949年にアメリカへ移住し、
教会のオルガン奏者・合唱指揮者としても活動。
弟のアードルフス・スクルテ(Ādolfs Skulte)も、作曲家である。
ニューヨークのブルックリン(Brooklyn)区にて死去。

2009年12月18日現在、
Wikipediaにブルノ・スクルテの項目はありません。
アードルフス・スクルテ(Ādolfs Skulte)のならあります。
そんなわけで、彼に関しては分からない事だらけで、
日本語ブログでレビューを書いている人も未だいないようですし、
早めに取り上げる事にしました。
ブルノの曲は幾つか聴いていますが、
主にラトビア民謡の要素を取り入れた後期ロマン派という、
19世紀後半的な分かりやすい作風のようです。



歌劇『ヴィルカチーの女相続人』
Mūzikas drāma”Vilkaču mantiniece”
台本(librets):トーニヤ・クラヴェ(Tonija Klave)
未完成だった歌劇を、
2005年に生誕100年を記念して補筆完成させたものが
2006年に録音され、2007年にCD化されました。
まず聴いて見れば分かりますが、
思いっきり後期ロマン派的な分かりやすい作風。
より具体的に言えば、ヴァーグナーやロシア国民楽派に近いだろうか。

聴いていて、
スウェーデンのクット・アッテルベリ(Kurt Atterberg)の交響曲や、
スコットランドの早熟の天才ヘイミッシュ・マッカン(Hamish MacCunn)の
歌劇『ジーニー・ディーンズ』(Opera”Jeanie Deans”)
等も思い起こしました。
美しい幻想的な描写から、
迫力ある劇的描写まで幅広く起伏のある表現で、
劇的ロマン派オペラ好きにはたまらないと思います。
印象派的描写もあり、それが作品に更に深みを持たせています。

それと重要なのは、ラトヴィア民話を題材にしている上に、
メロディが主にラトビア民謡の要素を取り入れている様で、
その民謡的な鄙びたメロディが印象的で、退屈さを感じない。
紛れも無く、ラトビア国民オペラの傑作と言えると思います。

話の内容はCDの解説書に出ているのですが、
翻訳が面倒なのでしません。
取り敢えず『ヴィルカチー』について調べてみると、
ラトヴィア語の主格では『ヴィルカツィス』(Vilkacis)と呼び、
元は『狼の目』を意味するが、
民話や伝承に登場する狼人間(所謂狼男)を差す。
『ヴィルカティス』(Vilkatis)『ヴィルカテクス』(Vilkateks)等とも呼ぶ。
リトアニアでは『ヴィルカタス』(Vilkatas)
『ヴィルコラキス』(Vilkolakis)等と呼ばれ、
恐ろしい怪物とされるが、
たまに気に入った人間には自分の溜め込んでいる宝物を
分け与えてくれるともされる。
Vilkacis - Wikipedia Latviešu
「キャー!!」という絶叫が出てきたりするので、
どんな内容なのか知りたいところ。
暇な時にでも翻訳するかな(でも、暇がありません)。

CD購入はこちら
Amazon
Heiress of Vilkaci - Amazon
HMV
歌劇『ヴィルカチーの女相続人』 - HMV
Tower Records
Bruno Skulte: The Heiress of Vilkaci - Tower Records

NAXOSの音楽配信サイトで聴く
スクルテ:歌劇「ヴィルカチーの女相続人」 - ナクソス・ミュージック・ライブラリー

Bruno Skulte, TROY944 45.jpg

ヴィルカチーの女相続人(The Heiress of Vilkači)
演奏:ラトヴィア国立歌劇場管弦楽団&合唱団
(Latvijas Nacionālās Operas koŗis un orķestris)
指揮:アンドレイス・ヤンソンス(Andrejs Jansons)
マルタ(Maruta):アンジェッラ・ゴーバ(Andžella Goba)
ディエゥロズィンシュ(Dievlodziņš):アルマンツ・スィリンシュ(Armands Siliņš)
ライツ(Raits):グンタルス・ルンヂス(Guntars Ruņģis)

【TROY944/45】2007



【追記】2017/3/6
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