2017年10月22日

金井喜久子(Kanai Kikuko)(2)沖縄の作曲家

https://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10310015865.html
2009年7月29日

《転載開始》

金井喜久子
Kanai Kikuko(1906-1986)
 
宮古島生まれ。
旧姓:川平(かびら)
1933年、東京音楽学校の作曲科に女性としては初めて入学。
1940年、日本人女性としては初めての交響曲(交響曲第1番)を、
3楽章まで作曲、演奏。
沖縄音階によるクラシック曲、つまり、沖縄民族楽派の祖である。
管弦楽曲、吹奏楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、バレエ曲、歌劇、軽歌劇、
合唱曲、独唱曲、映画音楽など、あらゆる分野の作品を残す。
 
以前にも紹介した沖縄のクラシック作曲家ですが、
その時点に於けるCD化状況は、ピアノ曲集とか、歌曲集、
室内楽系の小品がオムニバスで収録されている位に留まっていて、
大変歯痒いと思っていました。
 
でも、取り敢えずはフルオーケストラ(管弦楽)ではないけど、
それに近いブラス(吹奏楽)の作品集CDが登場した事で、
私はとても喜びました。
『てぃんさぐぬ花変奏曲』以外は全て世界初CD化!!
 
この調子ですよ!!
次は、金井喜久子管弦楽曲集CDを出してください!!
私の予想ですが、数年以内に実現すると思います。
 
それにしても、沖縄専門店のCD売り場に、金井喜久子のCDって、
置いてないですよね。
いずれ、普通に置かれる日が来ると信じてます!!
 
沖縄復帰祝典序曲「飛翔(はばたき)」
”Habataki” Festive Overture of the Reversion Commemoration(1972)
沖縄の日本復帰を記念した祝典序曲。
雄大で奥の深さを感じる曲。
華やかで堂々としたメロディや、
謙虚で荘厳な落ち着いたメロディなど、
民族的な雰囲気の中に品格の良さを感じる。
八重山民謡『鷲(ばすぃ)ぬ鳥』がベースになっている。
この謡は、仲間サカイ(1713-1813)が即興で詠ったとされる
『鷲(バスィ)ユンタ』を、大宜味信智(1797-1850)が
『鷲ぬ鳥節』に改作したものとされる。
 
沖縄ラプソディ(ピアノと吹奏楽のための)
”Okinawa Rhapsody” for piano and band(1966)
まず、序奏がかなり印象的で、
よくサスペンスドラマとかアニメに於ける深刻な場面で「ガーン!!」
というピアノによる不協和音が出てきたりするが、
まさしくそんな音がピアノによって出され、
それを受けて太鼓の音が「ドン!!」と鳴る。
「ガーン!!」と「ドン!!」が交互に鳴らされる。
戦争によって焦土と化した沖縄の印象を暗示していると思われる。
その後、典型的な沖縄旋律と見なされる陽気な『かなよー節』と、
うっとりする様な美しい『浜千鳥節』が対照的に配置され、
フィナーレには『根間の主節』が、
明るい沖縄の未来を予感させて華やかに締めくくられる。
まさしく『ラプソディ』の名に相応しい曲。
『狂詩曲フェチ』の私にはたまらん!!
何でこんないい曲が世界初CD化なんだ?
管弦楽のための『琉球狂詩曲』第1番も早く聴いてみたいところです。
 
てぃんさぐぬ花変奏曲(フルートとピアノ)
Variations on ”Impatiens balsamina” for flute and piano(1973)
ここに紹介する曲の中では唯一既にCD化されている曲。
有名なメロディだと思うので、
メロディそのものは聴いた事がある方もおられるだろう。
ピアノの伴奏を伴って奏でられるフルートの音色の美しいこと。
沖縄のメロディが、美しいロマン派クラシック曲として
ものの見事に昇華されているなあと感じた曲。
さすがと言わざるをえない。
 
「3つの奇想組曲」(ピアノとトロンボーンのための)
3 Capriccio-Suite for trombone and piano(1966)
民謡が用いられているが、『奇想曲』と銘打っている通りの作風で、
外れたような、やや崩れた感じが、滑稽さを醸し出している。
第1曲(激情)は、何か急いでいるようなせわしい感じで、
尚且つこっけいな雰囲気。
第2曲(哀愁)は対照的に、落ちついたゆったりした感じだが、
崩れた滑稽な雰囲気なので、余り『哀愁』って感じではない。
第3曲(ましゅんこ)は、おどけたこっけいな雰囲気。
とてもふざけた感じが、聴いていて楽しい。
 
金井喜久子 3SCD 0007.jpg

金井喜久子管楽作品集
ピアノ:高良仁美(Takara Hitomi)
フルート:江尻和華子(Ejiri Wakako)
トロンボーン:箱山芳樹(Hakoyama Yoshiki)
吹奏楽:リベラ・ウィンド・シンフォニー(Libera Wind Symphony)
指揮:福田滋(Hukuda Shigeru)
【3SCD-0007】2009
 
【関連CD】
沖縄の響き - 金井喜久子管楽作品集 - TOWER RECORDS
琉球狂詩曲〜金井喜久子ピアノ曲全集(高良仁美) - Amazon
<金井喜久子作品集>てぃんさぐぬ花〜沖縄のうた(藍川由美) - Amazon
 
【関連サイト】
株式会社ティー ワイ リミテッド(TYL)
http://www.tylimited.co.jp/
 
【追記】(2017/11/3)
「数年以内に実現すると思います」の予言、ものの見事に外れました。

《転載終了》
タグ:沖縄 日本
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2016年03月16日

金井喜久子(沖縄民族楽派の祖)(2)

3SCD 0007.jpg

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11219966395.html
2012年4月16日

《転載開始》

沖縄民族楽派の祖、
金井喜久子(1906-1986)は何度か当ブログでも取り上げたし、
作品集CDも幾つか出ているが、
意外にも代表作と呼べそうな管弦楽作品のCDが
未だに出ていない。
私の見た限り、沖縄専門店のCD売り場にも
何故か金井喜久子のCDが置いていない。
これはとても不思議に思っています。

一応、管弦楽作品は、演奏会では取り上げられてはいます。
海部交響楽団の第16回定期演奏会(2005/3/6)や、
金井喜久子生誕100周年記念演奏会(2006/9/30)では、
交響組曲『梯梧の花咲く琉球』
が取り上げられています。
演奏会の記録 - 海部交響楽団
沖縄交響楽団の金井喜久子生誕100周年記念演奏会では、
『琉球綺想組曲』
が取り上げられました。
金井喜久子生誕100周年記念演奏会 11月25日(土) - 琉球新報
しかし、CD化はされてないのです。

通常、生誕100周年と言えば、それを記念して、
重要な管弦楽作品を収録したCDが
出てもおかしくはないとは思うのですが。

まあ取り敢えず、
YouTubeに金井喜久子の作品が出ていないか調べてみました。

序曲『飛翔』(吹奏楽)
演奏:新日本製鉄室蘭製鉄所吹奏楽団
1972年全日本吹奏楽コンクール自由曲
沖縄本土復帰を記念して演奏された曲で、演奏者は別だが、
管楽(吹奏楽)作品集CDに収録されている。
力強く喜びに満ちた名曲。
【3SCD 0007】2009
http://www.youtube.com/watch?v=Ex6bYmkbXIw


《転載終了》
タグ:沖縄
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