2016年11月13日

ティベリウ・ブレディチャヌ(Tiberiu Brediceanu)を聴く(YouTubeから)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10447482035.html
2010年1月30日

《転載開始》

Tiberiu Brediceanu .jpg
Artisti - Tiberiu Brediceanu - Enciclopedia Muzicala a Romaniei

ティベリウ・ブレディチャヌ
Tiberiu Brediceanu(1877-1968)

ルゴジ(Lugoj)生まれ
ブクレシュティ(ブカレスト)(Bucureşti)歿
息子のミハイ・ブレディチャヌ(Mihai Brediceanu)は、指揮者、作曲家。
Tiberiu Brediceanu - Wikipedia Română

作品はいずれも民謡に近く、
オペラ「田舎の夜の集い」や「素晴らしき夕暮れ」、
「収穫」では、ルーマニアの村の生活を、単純で感動的な旋律と、
時にジプシーのバンドに近いしなやかなオーケストレーションで表現した。
ブルガリア - 桐朋学園音楽部門-TOHO GAKUEN SCHOOL OF MUSIC



ルーマニア国民楽派の作曲家の1人ですが、かなり知名度は低いです。
私も最近知ったばかり。
CDがあるのかどうか調べてみると、
声楽曲の収録されたオムニバスのCDが、
幾つか発見出来ました。
Tiberiu Brediceanu - Amazon

ルーマニアのレーベルELECTRECORDにも
ブレディチャヌが出ているのかどうか調べてみると、
オムニバスの声楽曲集でありました。
ROMANIAN CHRISTMAS CAROLS【ELCD 121】
ELECT RECORDS カタログ
ルーマニアの合唱の宝石 Vol.1【ECD 180】
ルーマニア ELECTRECORD


YouTubeに出ているのかどうか調べてみたところ、
物凄くいいものが見つかりました。
『4つのルーマニア舞曲』(管弦楽)
4 dansuri româneşti(pentru orchestră)
です!!
一番上から2番目のリンク先のページにも出ています。
しかし、Wikipediaには、
『12のルーマニア舞曲』(12 dansuri româneşti)が出ています。
それとは違う曲なんでしょうか?
YouTubeに『4 Symphonic Dances』と出ているので、
前者で間違い無いようです。

それにしても、見事なルーマニア国民楽派のオーケストラ作品に
仕上がっていていると思います。
とても親しみやすい。
ドヴォルジャークでいう『スラヴ舞曲』
Antonín Leopold Dvořák, Slovanské tance(1878, 1886-1887)
ヤン・ブロックスでいう『5つのフランドル舞曲』
Jan Blockx, Vijf Vlaamse Dansen(1884)
グリーグでいう『交響的舞曲』
Edvard Hagerup Grieg, Symfoniske danser(1898)
に相当する立ち位置であると思います。
しかし残念な事に、CD化されていないようです。

これは、CD化しないと勿体無いでしょう。
出すとしたら、MARCO POLOとかELECTRECORD辺りだと思うんですが、
『親しみやすい作品なのに何故か無名の曲』
を数多く出しているNAXOS辺りにもちょっと期待かけてるんですが、
イマイチ期待通りに行かない事が多い。
NAXOSの関係者とかが
ここをご覧になっていたら、
御一考を願います!!



それにしても、Wikipedia情報によると、
僅か10代で管弦楽作品を結構書いてる早熟振りが驚きです。
ポルトガルのルイス・デ・フレイタス・ブランコ(Luís de Freitas Branco)や
スコットランドのヘイミッシュ・マッカン(Hamish MacCunn)のようです。



『4つのルーマニア舞曲』(管弦楽)
4 dansuri româneşti(pentru orchestră)
指揮:ペトロニウス・ネグレスク(Petronius Negrescu)
演奏:キエフオペレッタ劇場管弦楽団
http://www.youtube.com/watch?v=HXCvp4hPLb4


《転載終了》
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2016年11月06日

スタン・ゴレスタン(Stan Golestan)を聴く(YouTubeから)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10450002497.html
2010年2月3日

《転載開始》

Stan Golestan.jpg
COMPOSITEUR : STAN GOLESTAN (1875-1956) - Delcampe

ルーマニアの作曲家、音楽評論家、音楽教師。
1875年、ルーマニアのヴァスルイ(Vaslui)生まれ。
1897〜1903年の間、パリのスコラ・カントルム(Scola Cantorum)で、
ポール・デュカス、アルベール・ルーセル、ヴァンサン・ダンディに学ぶ。
エコール・ノルマル音楽院(École Normale de Musique)で作曲を教え、
ル・フィガロ誌(Le Figaro)で評論活動を行った。
1956年、パリ(Paris)歿。
Stan Golestan - Wikipedia, Română

ティベリウ・ブレディチャヌに引き続き、
またまた無名のルーマニア国民楽派の紹介です。

Wikipediaによると、

ルーマニア狂詩曲(管弦楽)1912
(Rapsodia română pentru orchestră)

ルーマニア協奏曲(ヴァイオリンと管弦楽)1933
(Concert de muzica româneasca pentru vioară şi orchestră)

モルドヴァ協奏曲(チェロと管弦楽)1936
(Concert moldovenesc pentru violoncel şi orchestră)

交響曲ト短調『ルーマニア様式による』1910
(Simfonia în sol minor, în stil românesc)

等を書いているようなんですが、
後述するピエロ・コッポラ指揮による管弦楽作品集 Vol.3 CDに、
『ルーマニア狂詩曲』が収録されている事を確認。

CDですが、オムニバスのがあります。

Piero Coppola Collection Vol.3.jpg
【LYS373】
Collection Piero Coppola, Vol. 3 - Alibaba
Coppola, Vol. 3 - Piero Coppola | Release Info | AllMusic
Stan Golestan - Amazon

ピエロ・コッポラ(Piero Coppola)指揮の管弦楽作品集 Vol.3 CDは、
現在マーケットプレイスの上、物凄いプレミア価格が付いています。
(追記:2012年5月8日現在、日本のAmazonでは見つけられず。
現在ではかなり入手困難の模様。)

楽譜もあります。
牧歌(Eglogue)
楽譜 − クラリネット Stan Golestan / Eglogue - Clarinette - Eglogue - ディアレッツォ

『ルーマニア狂詩曲』といえば、
ジョルジェ・エネスク(George Enescu)の2篇と、
チプリアン・ポルムベスク(Ciprian Porumbescu)の1篇が知られていますが、
ゴレスタンによるものもあると知って、とても聴きたいと思いました!!

YouTubeにもあるのかどうか調べてみたところ、ハープ独奏曲を発見。
民謡調の妖しい雰囲気が、中々のもの。

【記事更新】2012/5/8
履歴掲載、Wikipediaリンクを貼る、提示した曲に作曲年付記。
リンク先の日本のAmazonでは、
コッポラの当該CDが全て売れてしまったようで、
現在取り扱われていなかった。
そのCDに、
ゴレスタンのルーマニア狂詩曲が収録されている事を確認。
Wikipedia記事が充実された事により、
当記事もそれに合わせて大幅に書き換えた。
実はこの記事を書いてまもなく、
『フルートとピアノのためのソナチネ』の収録されたCDを入手していた。
後日紹介するかも。

VDE-Gallo CD-1110.jpg
ルーマニア音楽の演奏会
Récital De Musique Roumaine
フルート:ラドゥ・コトゥティウ(Radu Cotutiu)
ピアノ:ハイディ・ブルナー=グット(Heidi Brunner-Gut)
VDE Gallo【CD-1110】2003
RECITAL DE MUSIQUE ROUMAINE pour flûte et piano | VDE Gallo

ルーマニアのバラード(Balada română)
ハープ演奏:エヴァ・マテイェフスカ(Ewa Matejewska)
http://www.youtube.com/watch?v=n8x9rz_zyTQ




【追記】2016/11/9
肖像画像、CD画像(2枚)追加

《転載終了》



ヴィオラとピアノのためのアリオーゾとアレグロ(1932年)
Arioso et Allegro de concert pentru violǎ și pian
ヴィオラ:ジェーゼー・マーテー(Győző Máté)
ピアノ:バラーシュ・ソコライ(Balázs Szokolay)
https://www.youtube.com/watch?v=wyQ3G65do_0
タグ:ルーマニア
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2016年06月01日

ルーマニアマイナー管弦楽作品集(ROMANIAN RHAPSODY)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10934063878.html
2011年6月29日

《転載開始》

何か、いつの間にやらAmazonのカードとかギフト券が
マーケットプレイスでも利用出来る様になっていました。
そのお蔭で、今まで手に入れられなかったマーケットプレイスオンリーの
廃盤CDが手に入る様になりました。
どうしても、クレジットカードでネットショッピングしたくないのです。

そんなわけで、そうやって手に入れたCDのレビューをこれから続々と
やって行きたいと思います。
私が目を付けていた曲は、概ね予想通りの出来栄えでした。
かなり良い曲なのに何で無名なの?な曲は多い。
で、その曲の中には一応CD化しているものもあったりするんですけど、
いかんせん知名度が低いせいで余り売れません。
なので、結構早くに廃盤になってしまいます。

作品そのものの問題ではなく、宣伝力や知名度の問題です。
また、作品そのものの良し悪しを見ず、売れているかどうかとか、
有名かどうかで判断する、
所謂”ミーハー”の支持を受ける事もまずありません。

まあ、取り敢えず自分が愉しければ良いので、
勝手にレビューといきましょう。





ROMANIAN RHAPSODY(1993)
【Olympia, OCD 048】
オリンピアから18年前にリリースされた、
ジョルジェ・エネスク以外は全てマイナー作曲家という、
ルーマニアの管弦楽作品集。
ジョルジェ・ドゥラガ(後述)以外の曲は
全てルーマニア民族主義的な作品。

収録曲の内、
世界的に認められたジョルジェ・エネスク(George Enescu, 1881-1955)
のルーマニア狂詩曲第1番だけが
突出して目立っているという感じではありますが、
素朴な雰囲気がいいとか、
国民楽派フェチを自認している方には大変お薦め!!





1:モルダヴィア国民序曲(Uvertura naţională moldavă, 1846)
アレグザンドル・フレヒテンマッハー(Alexandru Flechtenmacher, 1823-1898)
オリンピアの解説書では没年が1893年となっていますが、
3と8を間違えたんでしょうか。
たまに年数のズレを見たりします。

フレヒテンマッハーは、モルドヴァ生まれ。
1848年に、
軽演劇『鬼婆』(2幕)Baba Hârca, Operetă-vodevil în 2 acte
を書いたとの事。
Alexandru Flechtenmacher - Wikipedia, Română

彼の先輩格には
ヨアン・アンドレイ・ヴァハマン(Ioan Andrei Wachmann, 1807-1863)
がいて、
軽演劇『愛の勝利』(1835初演)
(Triumful Amorului, vodevil)
歌劇『カルガレニ戦争前夜のミハイ勇敢王』(1848)
(Mihai Bravul în ajunul bătăliei de la Călugăreni, operă)
等を書きました。
息子のエドゥアルト・ヴァハマン(Eduard Wachmann, 1836-1908)も作曲家。
Ioan Andrei Wachmann - Wikipedia, Română

さて、肝心の作品についてですが、全体的に
ルーマニアの民族的雰囲気に満ちた祝典序曲といった雰囲気。
世界的に認められる内容かというとちょっと・・・ですけど、
19世紀前半に作曲された割には大胆な描写に溢れており
(特にシンバルの用法)、
特に訴えかけてくるような哀感溢れるメロディが素晴らしく、
それなりに聴き応えあり。

Alexandru Flechtenmacher.jpg





2:序曲『モルドヴァ』(Uvertura programatică Moldova, 1913)
エドゥアルト・カウデラ(Eduard Caudella, 1841-1924)
早熟の天才、ジョルジェ・エネスクの教師としてのみ知られる作曲家。
ルーマニアのレーベル、
エレクトレコード(Elect Record)より管弦楽作品集CDが出ていますが、
現在は廃盤。【ELCD 104】

ルーマニア幻想曲(Fantezie românească pentru orchestră, op.1, 1878)
という管弦楽作品を書いているらしいので、それが聴いてみたい↓
Eduard Caudella - Graiul Maramuresului

作品についてですが、やはり民族主義的雰囲気に満ちてはいるものの、
20世紀に入ってからの作品にしては聊か時代遅れっぽいというか、
余り洗練されていない印象は否めないかも。
というか、出来にムラがあるような感じ?
素晴らしいと思う描写もあるが、
ドイツロマン派や前期ロマン派によくあるような
堅苦しい感じもあるという印象。

Eduard_Caudella.jpg





3:国民序曲(Uvertura naţională, 1876)
ジョルジェ・ステファネスク(George Stephănescu, 1843-1925)
Wikipediaによると、ブクレシュティ(ブカレスト)に生まれ、
パリ音楽院で学んだあとルーマニアに戻り、
ブクレシュティ音楽院(Conservatorul din Bucureşti)の教授や
ブクレシュティ国立劇場(Teatrului naţional din Bucureşti.)
の指揮者を勤めた。

何と、ルーマニア語による初の歌劇や、
ルーマニア初の交響曲を作曲したという!!
George Stephănescu - Wikipedia, Română

エレクトレコードより交響曲イ長調(Simfonie în La major)
のCDが出ていますが、現在は廃盤。【ELCD 102】

作品についてですが、これも民族主義的雰囲気に溢れており、
フレヒテンマッハーのモルダヴィア国民序曲や
カウデラのモルドヴァ序曲等に似た雰囲気はあります。
でも、彼らに比べれば完成度は高めに思います。
哀愁のメロディや、
アルプスの眺めの様な金管による雄大な描写が印象的。

George Stephanescu.jpg





4:序曲『シュテファン大公』(Uvertura ”Ştefan cel Mare”, 1882)
ヤコブ・ムレシアヌ(Iacob Mureşianu, 1857-1917)
幼少から楽才を示し、
ライプツィヒ音楽院在学中にメンデルスゾーン賞を受賞。
ルーマニアに戻ると、故国の音楽の発展に貢献したとの事ですが、
その割には現在埋もれている感じ。
Iacob Muresianu | - Muzeul Casa Muresenilor
Answers - The Most Trusted Place for Answering Life's Questions

Wikipediaに出ているのは生没年が(1812-1887)なので、別人です。
Iacob Mureşianu - Wikipedia, Română

作品についてですが、
オスマン帝国に戦いを挑んだモルドヴァ公国の
シュテファン3世(1433-1504)を描写した、
歴史的題材を扱った管弦楽曲です。
ルーマニア的な雰囲気を持った哀歌風のメロディや激情的メロディ、
軍隊行進曲風のメロディなど、劇的な描写が中々聴き応えあり。
(追記:軍隊行進曲風メロディは、どちらかというとトルコ行進曲風。
往々にしてバルカン地方辺りの民族音楽は、
オスマン帝国に支配されたせいなのか?中東風メロディが多い。)
シュテファン3世 (モルドヴァ公) - Wikipedia

Iacob-Muresianu.jpg





5:ルーマニア狂詩曲第1番(Rapsodia română nr.1 op.11-1, 1901)
ジョルジェ・エネスク(George Enescu)
有名過ぎるので詳細は述べません。
日本では『ジョルジュ・エネスコ』(Georges Enesco)という呼び方が一般的。
収録曲の中で突出して最もクオリティが高いというのは言うまでも無い。
コミカルなお祭り騒ぎ的な雰囲気がいいですね。
冒頭のマンドリン風のメロディは、ハープを用いて奏でています。
楽譜を見て分かりました。
(追記:以前、YAMAHA銀座本店の地下の楽譜売り場にエネスクの
ルーマニア狂詩曲第1番の楽譜が売られているのを見ました。
関税でもかかっているのか?
5000〜8000円くらいのベラボーな値段だったと記憶しています。)

http://www.youtube.com/watch?v=DAZBMii0a1E






6:演奏会用序曲第2番(Uvertura de concert nr. 2, 1974)
ジョルジェ・ドゥラガ(George Draga, 1935-2008)
ドゥラガ(ドラガ)は所謂現代音楽の作曲家。
私の守備範囲外なので、
この作品が優れているのかどうかよく分かりませんが、
中々深みのある作品かも。
ドラマとか映画の緊張感のある場面や
微妙な空気が漂っている場面のBGMという感じ?

OCD 408, 1.jpg

ルーマニアン・ラプソディ(ROMANIAN RHAPSODY)
1-4:演奏:ルーマニア放送交響楽団
(Orchestra Simfonică A Radioteleviziunii Române)
5:クルジュ=ナポカフィルハーモニー交響楽団
(Orchestra Simfonică A Filarmonicii Din Cluj-Napoca)
6:アラド国立フィルハーモニー管弦楽団
(Filarmonica de Stat Arad)

1-4:指揮:カロル・リトヴィン(Carol Litvin)
5:指揮:エミル・スィモン(Emil Simon)
6:指揮:エリオドル・ラウ(Eliodor Rau)

【Olympia OCD 408】1993





【訂正:2011/6/29 17:15】
・1812-1887 → 1857-1917
何度も見直したのに何故間違った?
・交響管弦楽団 → 交響楽団
日本語がおかしいので・・・。
ここにお詫びして訂正いたします。

【修正】
『シュテファン3世』 → 『シュテファン大公』

《転載終了》



エドゥアルト・カウデッラ(カウデラ)のもっと鮮明な肖像写真
(Wikipediaより)
Eduard Caudella.jpg
タグ:ルーマニア
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