2016年09月04日

ティグラン・チュハチャン(Տիգրան Չուխաճեան)パラジャーノフ展 エクセルシス演奏会

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11370906858.html
2016年9月2日

《転載開始》

Տիգրան Չուխաճեան.jpg
《Wikipedia英語版より》

《東アルメニア語》
ティグラン・チュハチャン(Tigran Tchouhajian)
《西アルメニア語》
ディクラン・チュハヂャン(チュハジャン)(Dikran Tchouhadjian)
Տիգրան Չուխաճեան

1837年、イスタンブル(İstanbul)(=コンスタンティノープル)生まれ。

アルメニアの作曲家、指揮者。
オスマン帝国に於いて、初めて歌劇場を設立し、オペラを書いた。

ガブリエル・イェラニャン(Գաբրիել Երանյան)のクラスで学び、
その後、ミラノのクラスで学ぶ。

アルメニア文化の発展のために、他のアルメニア系知識人らと共に、
音楽協会、劇場、学校の設立、新聞の発行、無料の演奏会を開催する。

1898年3月11日、イズミル(İzmir)(=スミュルナ)で死去。

チュハチャンの音楽作品は、欧州の作曲技法により書かれ、
アルメニア民謡の要素が用いられている。

ピアノ曲や歌曲、ロマンス、室内楽作品、管弦楽作品、歌劇がある。

中でも特筆すべきなのは、歌劇『アルシャク2世』(1868年)で、
歴史家モヴセス・ホレナツィ(Մովսես Խորենացի)と、
パヴストス・ブザンド(Փավստոս Բուզանդ)の記述に基づき、
チュハチャンと、トヴマス・テルズィヤン(Թովմաս Թերզյան)が台本を書いた、
アルメニア史上初のグランドオペラと見做されている。
Արշակ Բ (օպերա) - Wikipedia Հայերեն

《主な歌劇》 - Օպերա
・アルシャク2世(1868年)
Արշակ Բ
・狡猾なアリフ(1872年)
Արիֆի խորամանկությունը
・キョセ・ケヒャ(1873年) - オペレッタ
Քյոսե Քեհյա
・ゼミレ(1891年)
Զեմիրե

《資料》
Tigran Tchoukhajian - Wikipedia English
Տիգրան Չուխաջյան - Wikipedia Հայերեն

歌劇『アルシャク2世』 - 冒頭部分
演奏:アレクサンドル・スペンディアリャン記念
国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場管弦楽団&合唱団
指揮:アラム・カタニャン(Արամ Քաթանյան)
https://www.youtube.com/watch?v=X5qzN0zm0Ns


歌劇『アルシャク2世』の映画化
https://www.youtube.com/watch?v=xMPWzG7ZOhs


19世紀に活躍した、アルメニアの作曲家です。

探せばまだまだいるものです。

通常は、アレクサンドル・スペンディアリャン
(Ալեքսանդր Սպենդիարյան)が、
アルメニア国民楽派の開祖と見做されている様で、
Wikipediaにもそういった意味の事が書かれています。
アレクサンドル・スペンジアリャン - Wikipedia

しかし、それ以前にもアルメニアの作曲家はおり、
中にはロマン派の域を出なかった者もいますが、
アルメニア民謡の要素を取り入れた作曲家もいて、
その一人が、チュハチャンだそうです。

つまり、チュハチャンが、
真の「アルメニア国民楽派の祖」かも知れません。

チュハチャンが活躍していた頃のアルメニアは、
未だオスマン帝国に支配されていたので、
オスマン帝国内での活動という事になるわけですが、
彼は、『アルシャク2世』(1868年)という作品によって、
アルメニア初のオペラを書いたと見做されており、
それはつまり、トルコ初のオペラとも言えます。

以前、アルメン・ティグラニャン(Արմեն Տիգրանյան)が、
「アルメニア国民オペラを最初に作り上げた」
と書いてしまいましたが、誤りなのでしょうか?

彼のオペラ『アヌシュ』(Անուշ)は、1908〜1912年に書かれました。
アルメン・ティグラニャン(Արմեն Տիգրանյան)アルメニアの作曲家
2013年3月29日

しかし「アルシャク2世」(アルサケス2世)について調べてみると、
パルティア王国の2代目の王だそうですけど、
彼のアルメニア王国との関係について調べてもよく分かりません。
アルサケス2世 - Wikipedia

アルメニア王国を巡って
ローマとパルティア王国が争ったという話がありますが、
アルシャク2世の時代からは離れています。
第5回パルティア戦争と属州の成立 - Wikipedia

また、私はアルメニア民謡にもそんなに精通していないので、
このオペラにアルメニア民謡の要素が込められているのかどうかも
よく分かりません。

アルシャク2世がオペラの題材に取り上げられた理由は、
その元になったものを記述したのが、
古代アルメニアの歴史家だからという事なのでしょうか?

なので、
「アルメニア初の国民オペラ」なのかどうかはよく分かりませんが、
少なくとも「アルメニア初のオペラ」なのは間違い無いでしょう。

それから、CDを探してみたのですが、よく分かりません。

「アルシャク2世」のレコードと思われるものの画像は見つけました。

Տիգրան Չուխաճեան LP.jpg

実は、敢えて弊ブログに貼らなかったのですが、
「アルシャク2世」の全曲がYouTubeに出ています。

上に示した画像を使用しているので、分かるかと思います。

全曲聴いてみたのですが、
劇的な表現、印象深い旋律、巧みな装飾音など、
表情が起伏に富み、2時間以上ながらも退屈さを余り感じない、
中々聴き応えのある作品だと思いました。




ところで実は先日、ギャラリー銀座一丁目さんで、
『セルゲイ・パラジャーノフ展』を鑑賞しました。

パラジャーノフは、グルジア(ジョージア)生まれの
アルメニア人映画監督、美術家です。

IMG_0724.JPG

IMG_0725.JPG

IMG_0726.JPG

立体絵画仕立て屋 瑠璃−RURI- さんから教えて戴いたのですが、
日本でアルメニアに興味がある人というのはやはり珍しいわけで、
アルメニアに詳しいという画廊のオーナーさんから驚かれました。

アルメニアの話に花が咲いたりして、
かなり意気投合の様な感じになりました。

近々アルメニアに行かれるそうで、
(アルメニア国際アートシンポジウムの関係のようです)
Gallery銀座一丁目: セルゲイ・パラジャーノフ展 2016.7.28-8.2
私にも同行できるチャンスがあったのですが、
仕事柄、長期休暇が取れない身分ですので、
泣く泣く諦めました。

その代わり、ほぼ同時期に私は、
フィンランド・エストニアの短期一人旅に行く事になりました。

以前から調べたい事が色々とあったのですが、
やっと実現します。

後日レポート記事を書くと思います。

それから、ちょっと前、
アルメニアのアニメーションをご紹介しましたが、その一つ、
太陽の花嫁(Արեւի հարսնացուն)1971年
という作品の監督、脚本、美術を担当した、
ステパン・アンドラニキャン(Ստեփան Անդրանիկյան)は、
実は、パラジャーノフの映画、
ざくろの色(Նռան գույնը)1969年
の美術を担当していたという事を、その後から知りました。
古いアルメニアのアニメーション集!! その2
2016年7月31日

Արեւի հարսնացուն 2.jpg

ざくろの色.jpg

ざくろの色 | 中古 | 洋画DVD | 通販ショップの駿河屋

こういう奇遇は本当に面白い!!





話題が色々とブレてすいません。

これで最後にします、演奏会情報です!!

エクセルシス第7回演奏会 2016.9.10.jpg

オーケストラ《エクセルシス》 第7回演奏会
スウェーデンの交響曲

ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927)
Carl Wilhelm Eugen Stenhammar
スヴァーリエ(スウェーデン) - 大浦智弘による管弦楽編
Svarige - orkester version

トゥーレ・ラングストレム(1884-1947)
Ture Rangström
交響曲第2番 ニ短調「我が祖国」
Symfoni nr 2 i d-moll, Mitt land

ヴィルヘルム・ステーンハンマル
交響曲第2番 ト短調 Op. 34
Symfoni nr 2 i g-moll, opus 34

指揮:大浦智弘

2016年9月10日(土)
開演 : 14時 開場:13時半
入場料(全席自由席) : 1,000円(税込)
場所 : 杉並公会堂大ホール
※駐車場はございませんので公共交通機関ご利用ください

主催:オーケストラ《エクセルシス》
後援:スウェーデン大使館 杉並区
オーケストラ《エクセルシス》 第7回演奏会 | i-Amabile

ラングストレムについては、かなり以前に、
RPGの様なマイナークラシック曲(5)テューレ・ラングストレム(Ture Rangström)
2009年1月28日
RPGの様なマイナークラシック音楽(6)テューレ・ラングストレム(Ture Rangström)
2009年3月17日
といった悪乗り記事で紹介しています。





最後の最後に、次回記事の告知を・・・。

『ADHDが少しでも生きやすくなるコツ・工夫』
という漫画を描いて記事にします。

性暴行事件を起こした某芸能人が、>
発達障害かも知れないという報道により、
発達障害者が犯罪者予備軍であるかの様な誤解が
広がる危険性が懸念されています。

私にとっても切実な問題であるので、
それについても語りたいと思います。

実はその事件が発生するよりもかなり前から
描こうと思っていた漫画です。

そろそろ描こうかなと思っていた矢先の事件です。

只でさえ、今でも誤解されたなァと思う事があったりするので、
偏見が無くなる事を望んでいますし、
少しでも生きやすくする努力もしたいものです。

それから、

エドガル・マナス(トルコ系)
Էտկար Մանաս
Edgar Manas

というトルコ系アルメニア人作曲家というのもいる様で、
交響曲も書いている様ですが、別の機会にご紹介しましょう。

《転載終了》
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2016年07月24日

アレクサンドル・スペンディアリャン(Ալեքսանդր Սպենդիարյան)アルメニア作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10672566289.html
2010年10月10日

《転載開始》

アルメニア国民楽派について、かなり以前に調べた事があります。
しかし、面倒くさくなったのか、
ブログで紹介するのを途中で諦めてしまいました。
今頃なんですけど、徐々にですが、
アルメニア国民楽派について小出しに紹介していきましょう。

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まず、アルメニア国民楽派の祖として知られるのは、
アレクサンドル・スペンディアリャン(スペンジアリャン:スペンジャリアン)
(Alexander Spendiaryan, Ալեքսանդր Սպենդիարյան, 1871-1928)
です。
ウクライナのヘルソン州(Херсонська область)生まれ。
イェレヴァン(Երևան)没。
ペテルブルクでリムスキー=コルサコフに学び、
アルメニアの民族的題材・要素を用いて
歌劇や管弦楽曲などを初めて書いた人のようです。

Alexander Spendiaryan.jpg

彼の唯一の歌劇『アルマスト』(Օպերա ”Ալմաստ”)は、
詩人ホヴハンネス・トゥマニャン
(Հովհաննես Թումանյան, Hovhannes Tumanyan, 1869-1923)
の詩を基に、ロシアの女流詩人ソフィヤ・パルノーク(София Парнок)
がロシア語の台本を書きました。
そのロシア語台本を、
P・ミカイェリャン(Պ. իքայելյան)がアルメニア語に翻訳したそうです。
1928年、未完成のままスペンディアリャンは世を去りますが、
M・O・シテインベルク(М.О.Штеинберг)が完成させたそうです。
(Wikipediaその他からの受け売り)

Wikipedia日本語版によれば、
交響組曲『アルマスト』(Սիմֆոնիկ սյուիտա ”Ալմաստ”)
も書いていると出ています。
どんなものか聴いてみたいものです。

〇CD化について
とっくの昔に出て当然と思える
歌劇『アルマスト』全曲のCD化を未だに確認出来てません。
YouTubeに一部が上がっているので、
レコード等の音源はあるんでしょうけど。

ASVというレーベルから、アルメニア管弦楽曲名曲集が出ています。
その中に、オムニバスではありますけど、スペンディアリャンの
・ペルシャ行進曲(歌劇『アルマスト』より)
・エンゼリ(Enzeli)(1925)
 エレヴァン風練習曲(Երևանյան էտյուդներ)より
・ヒジャーズ(Hidjaz)(1925)
 エレヴァン風練習曲(Երևանյան էտյուդներ)より
が収録されています。
しかし、現在では廃盤になっているようです。

CD DCA 1037.jpg

アルメニア管弦楽名曲集
Orchestral Music of Armenia
指揮:ロリス・チェクナヴォリャン(チェクナヴォリアン)
Լորիս Ճգնավորյան, Loris Tjeknavorian
演奏:アルメニアフィルハーモニー管弦楽団
Armenian Philharmonic Orchestra
【DCA 1037】1998

オペラ『アルマスト』より(Օպերա ”Ալմաստ”)
演奏:アルメニアフィルハーモニー管弦楽団
http://www.youtube.com/watch?v=1HfNENPS85U


或る音楽史に於いて重要な曲がCD化されていないというのは、
意外と多い。
自国産のクラシック音楽に目を向けないというのは日本でも言える事で、
例えば『ゴジラ』で有名な伊福部昭の『日本狂詩曲』は
長い間無視されてきたし、それ以前に、
日本産のクラシック曲で有名なのは一つも無い気がする。
黛敏郎の『涅槃交響曲』は、名前だけ知られているという感じ。
外山雄三の『管弦楽のためのラプソディ』は、
多少知られている感じですが
(個人的には、内容が分かりやすいので、
”日本狂詩曲”という名前にした方がいいと思っている)。
イギリスでも、
自国産のクラシック音楽にまともに目を向ける様になったのは、
19世紀末からですし。

でも、アルメニア人は、
民族主義的意識がとても高いと言われています。
また、商売上手だとも。
韓国人に気質が似ているのでは?といった噂も、
ネット上でよく囁かれています。
その割には、もっと自国文化を発信しないのか?って思います。
韓国の場合は、その辺抜かり無いですけど。

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アルメニア国民楽派の推進には、
ゴミダス・ヴァルタベッド
Կոմիտաս Վարդապետ, Komitas Vardapet, 1969-1935
が大きく貢献しています。
彼の蒐集したアルメニア民謡を基に、幾つもの名曲が生まれています。
彼自身も、蒐集した民謡を、合唱曲やピアノ伴奏歌曲等に編曲しています。
彼も、アルメニア国民楽派の祖の1人と見なされているようです。
彼については別の機会に。

それと、アルメニア系では
アラム・ハチャトゥリャン(ハチャトゥリアン)
Արամ Խաչատրյան, Арам Ильич Хачатурян, 1903-1978
が有名ですが、彼は有名過ぎるため、当ブログでの取り扱い対象外です。

《転載終了》
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2015年12月27日

ニコハヨス・ティグラニャン(Նիկողայոս Տիգրանյան)アルメニアの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11372831556.html
2012年10月9日

《転載開始》

Նիկողայոս Տիգրանյանի Nikoghayos Tigranyan.jpg

※画像は『FindArmeina』さんより拝借

ニコハヨス・ティグラニャン(ティグラニャーン、ティグラニアン)
アルメニア文字表記
Նիկողայոս Տիգրանյան
ラテン文字表記
Nikoghayos Tigranian
キリル文字表記
Никохайос Тигранян

アルメニアの作曲家、民族音楽研究者、ピアニスト。
1856年(1857年?)、ギュムリ(Գյումրի)生まれ

9歳で失明する。

1873〜1880年の間、ウィーンの視覚障害者学校で学び、
その後、サンクト・ペテルブルク音楽院で学ぶ。

1921年、故郷ギュムリの学校に、アルメニアで初めて『点字』を導入。

アルメニアの民俗音楽を蒐集し、それをピアノ曲に編曲したり、
自作の曲を作曲する。

1951年、イェレヴァン(エレバン)(Երևան)に没する。
※Wikipedia英語版を元に作成。これで正しいかは各々の判断に任せます。

Նիկողայոս Տիգրանյան - FindArmenia.com
ՀԱՄԱՑԱՆՑ ՀԱՅԱՍՏԱՆՈՒՄ` ԿՈՅՐԵՐԻ ՀԱՄԱՐ - Aztag Daily
Nikoghayos Tigranian - Wikipedia, English

グルジアの作曲家は今まで何人か紹介してきましたが、
アルメニアの作曲家は、
アレクサンドル・スペンディアリャン
(Ալեքսանդր Սպենդիարյան, 1871-1928)
くらいしか紹介していませんでした。
アレクサンドル・スペンディアリャン(Ալեքսանդր Սպենդիարյան)アルメニア作曲家

アルメニアのクラシック音楽の作曲家でよく知られている作曲家は
何人もいますが、皆20世紀以降に活躍した人ばかりです。

例によって私は、スペンディアリャン以前の、
19世紀〜20世紀初頭に活躍した
ロマン派のアルメニア人作曲家が知りたいと思ったので、
それについて調べてみた所、何人か知る事が出来ました。

ちょっと前に、ポルトガルやギリシャの作曲家を
数人纏めて紹介するという事をしたので、
アルメニア人作曲家もそういう紹介の仕方をしようと思いましたが、
それだと、一人の作曲家の紹介に注ぐエネルギーが少なくなるので、
個別に紹介する事にしました。

無名の作曲家を出来るだけ有名にしたいという目的があるので、
一人々々きっちり紹介した方が良いと思ったからです。

それから、「ASV」というレーベルから、
アルメニアの管弦楽作品集(Orchestral Music of Armenia)【DCA 1037】
が出ていて、前々からレビューを書こうと思いつつも、
内容が多くなると思い、かったるくて中々出来ないでいました。
それについても、暫くは後回しにしておきます。

アルメニア人以外の作曲家によるアルメニア国民楽派的作品である、
ミハイル・ミハイロヴィチ・イッポリトフ=イヴァーノフ(イワーノフ)
(Михаил Михайлович Ипполитов-Иванов)による、
『アルメニア狂詩曲』
(Армянская рапсодия на народные темы)1909年
も注目に値します。



さて、本題に移ります。
前述のスペンディアリャンが、
一応『アルメニア国民楽派の祖』という事になってはいます。

しかし、そうでは無いかも知れない作品が
YouTubeに出ているのを発見してしまいました。

カフカースの民謡と舞曲集(ピアノのための)
Անդրկովկասյան ժողովրդական երգեր և պարեր
Caucasian Folk Songs and Dances for piano, op.1(1888)
より、
1:グルジアのロマンス(ქართული რომანის)
『Ախ դիլաւ, դիլաւ』(Ah, Dilav, Dilav!)
『Ախ դիլավ, դիլավ』(Ah, Dilak, Dilak!)
4:アルメニアのラウンドダンス(Հայկական պար)
『Ետ ու առաջը』(Yet u Araj)
7:ペルシャ舞曲(رقص ايراني)
『Շարաշուպ』(Charashup)
『Շարաշուբ』(Charashub)(Charachoube)
演奏:フィリップ・スィアー(シアー)(Phillip Sear)
http://www.youtube.com/watch?v=r6Y0d3fVxqE


スペンディアリャン以前にも
アルメニアのクラシック作曲家は当然いたわけですが、
スペンディアリャンが『アルメニア国民楽派の祖』
と見做されているからと言って、
それ以前のアルメニアの作曲家が、
単なるロマン派様式でしか作曲していなかった
わけでは無かったわけです。

また、アルメニア民謡を蒐集して合唱曲などに編曲したことで功績のある
ゴミダス・ヴァルタベット(コミタス・ヴァルダペット)
(Կոմիտաս Վարդապետ, 1869-1935)
がおりますが、民謡の蒐集とその利用は、
ティグラニャンの方が先の様ですね。

作曲年についてですが、作品番号が1番なので、
かなり早い時期の作品であるのは間違いありません。
上にリンクしてあるアルメニア語による経歴では、
1888年作曲と出ています。

スペンディアリャンのWikipedia頁に出ている最も初期の作品は
1888〜1889年作ですが、
ロシアの詩人の詩に曲を付けたものと思われるので、
ティグラニャンの方が先だと思います。

「カフカース」と銘打っているだけあり、アルメニアだけではなく、
グルジアやペルシャ(イラン)までカバーしています。

YouTubeに出ているのは、
『コーカサスの民謡と舞曲集』から3曲を選んで演奏したものらしいですが、
上にリンクしてあるアルメニア語の頁を見ると、全7曲のようです。

作品を聴いた感想ですが、かなり民俗的要素が強く出ていますね。
初期作品とはとても思えません。
特に、第7曲のペルシャ舞曲なんかは、かなり大胆な旋律が特徴的で、
とても印象深いです。

「Dilav」の意味がよく分かりません。
グルジア文字に直すと「დილავ」となりますが、
それに近い言葉に「დილა」があり、「朝」を意味します。

が、「Ah, Dilav, Dilav!」を「ああ、朝、朝!」と訳して良いものか、
自信がありません。

上にリンクしてあるアルメニア語の頁によっては、
ラテン文字で「Dilak」と表わす文字も出ています。
「朝」で合っているのかも?

YouTubeに、アルメニアのラウンドダンスとして紹介されていた曲
『Ետ ու առաջը』の文字を検索したら、
『カリン』(Կարին)という舞曲が出てきました。参考までに。
http://www.youtube.com/watch?v=BsEEzL9SO4M

http://www.youtube.com/watch?v=nTe6Kin2MmQ


「Charachoube」について検索してみたのですが、全く分かりません。
発音も「チャラチューベ」で良いのかどうかも不明。

「チャラチュベ」「チャラチューブ」等の検索でも分からない。
恐らく、ペルシャ文字による表記では検索でヒットするのかも知れませんが、
その綴りが分からない。

上にリンクしてあるアルメニア語の頁には、
「Շարաշուբ」(Charashub, チャラシュブ)あるいは、
「Շարաշուպ」(Charashup, チャラシュプ)と出ていましたが、
やはり、検索で殆ど出てこない。

アルメニアの画家
スィモン(シモン)・メスロピ・ガルスティヤン(ガルスティヤーン)
(Սիմոն Մեսրոպի Գալստյան, Simon Mesropi Galstyan)1914-2000
による、ティグラニャンの肖像画(1946年)
Գալստյան Սիմոն Մեսրոպի | Նիկողայոս Տիգրանյանի - Հայաստանի ազգային պատկերասրահ

アルメニアの彫刻家
アラ・ミフラニ・サルグスィヤン(サルグスィヤーン)
(Արա Միհրանի Սարգսյան, Ara Mihrani Sargsyan)1902-1969
による、ティグラニャンの肖像木彫刻(1940年)
Երաժշտագետ Նիկողայոս Տիգրանյանի կիսանդրին - Հայաստանի ազգային պատկերասրահ

《転載終了》
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