2017年11月19日

ヘイノ・エッレル(Heino Eller)を聴く(YouTubeから)

https://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10297069870.html
2009年7月10日

《転載開始》

Heino Eller TOCC0119.jpg
Heino Eller: Complete Piano Music, Volume One | Toccata Classics
 
以前、
ヘイノ・エッレル(Heino Eller)エストニアの作曲家

剣と魔法の冒険RPGの様なマイナークラシック音楽(3)エストニア
で紹介した、『エストニア近代音楽の父』と呼ばれる
ヘイノ・エッレル(Heino Eller, 1887-1970)。
 
門下からは、エドゥアルド・トゥビン、アルヴォ・ペルト、レポ・スメラ
などといった有名作曲家が輩出されています。
 
そのエッレルの代表作である
弦楽の為の5つの小品(5 pala keelpilliorkestrile)1953
の第5曲(故郷のメロディ, Kodumaine viis)がYouTubeに出ていました。
 
子守唄を思わせる、優しい感じの癒し系メロディ。
遠い故郷を思って涙ぐむ人でも出てきそうなメロディ・・・。
こういった曲が何で無名なのか?
マイナークラシック音楽マニアをやっていると、つくづくそう思ってしまいます。
 
皆さん、知名度ではなくて、売れてるかではなくて、中味ですよ!!
売れてるのにも、「なんでこんなのが?」ってのがありますから。
まあ、私の感覚が一般の人からズレてると言われればそれまでですが・・・。
 
CHAN241-26.jpg
型番:CHAN241-26(2005年)
 
CD購入はこちら↓
Music from Estonia - HMV 
Music from Estonia - Amazon
 
故郷のメロディ(Kodumaine viis)

 
【追記】
画像2枚追加(2017/12/6)
タグ:エストニア
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2016年08月31日

アレクサンテル・ラッテ(Aleksander Läte)エストニアの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10582195891.html
2010年7月5日

《転載開始》

アレクサンテル・ラッテ(Aleksander Läte)1860-1948

ピカシッラ村アークレ(Aakre vald, Pikasilla küla)生まれ
タルトゥ(Tartu)歿
エストニアの最初期のクラシック音楽家、教師、音楽評論家。
1900年、エストニア初の管弦楽団をタルトゥに創設し、
その指揮者となる。
合唱団も組織する。

【代表作】
序曲『カレヴァラ』(Avamäng “Kalevala”)1897年
合唱曲『雲に』(Koorilaulud “Pilvedele”)
合唱曲『黄金の岸辺』(Koorilaulud “Kuldrannake”)


Aleksander Läte.jpg

【参考資料】
Läte, Aleksander | Eesti Muusika Infokeskus
Aleksander Läte - Miksike
Aleksander Läte - Wikipedia Eesti

序曲『カレヴァラ』(Avamäng “Kalevala”)1897年
演奏:エストニア放送交響楽団(現:エストニア国立交響楽団)
Eesti Raadio Sümfooniaorkester(Eesti Riiklik Sümfooniaorkester)
指揮:ヴァッロ・ヤルヴィ(Vallo Järvi)
http://www.youtube.com/watch?v=j3wcXAwpQpk


これは、エストニアのクラシック音楽の
歴史認識の改変を迫られました。
それまでは、エストニア初の本格的なクラシック音楽の作曲家は、
ルトルフ・トビアス(ルドルフ・トビアス)(Rudolf Tobias)
と思っていました。
しかし、それよりも先の人がいたようです。

エストニアのクラシック音楽自体、
全体的にはマイナーな存在ですが、
有名な作曲家は一応いて、
エトゥアルト・トゥビン(エドゥアルド・トゥビン)(Eduard Tubin)
とかアルヴォ・ペルト(ピャルト、ピャールト)(Arvo Pärt)
やや知られているのではヴェリヨ・トルミス(Veljo Tormis)
辺りの現代音楽系です。

ロマンティックな作曲家では、
前述のトビアスとアルトゥル・カップ(Artur Kapp)
がエストニアクラシック音楽黎明期に活躍し、
ミヒケル・リュティク(ルティク)(Mihkel Lüdig)
がそれに続きましたけど、
トゥビンやペルトの様に国際的に認められていないのか、
知名度は低い。

エストニア近代音楽の父として重要な存在の
ヘイノ・エッレル(Heino Eller)が、
余り注目されていない感じなのも不思議です。
(地元ではどうか知らないが)

エストニアの管弦楽曲は、トビアスの
序曲『ユリウス・カエサル』(Avamäng “Julius Caesar” 1896)
が最初と言われており、カップの
序曲『ドン・カルロ』(Avamäng “Don Carlos” 1899)
が2番目だと思っていましたけど、ラッテの
序曲『カレワラ』(Avamäng “Kalevala” 1897)
がその間に作られていたわけですね。
というか、ラッテの方がトビアスよりも13歳も年上なので、
管弦楽曲をラッテがトビアスよりも先に
作っていたりする可能性は考えられなくも無い。
もしそうだとしたら、エストニア初の管弦楽曲の作曲家は
ラッテという事になります。

肝心の『カレヴァラ』を聴いた感想ですが、
滑らかにうねっているメロディやバロック音楽っぽいメロディ、
牧歌的メロディ、エレジー風メロディ、大胆なフレーズなど、
劇的で幅広い豊かな表情が中々聴き応えあり!!
カレワラの物語が展開していく様を音楽で表現しているのでしょうか。
そういう(古代の伝承物語的な)雰囲気は凄く伝わってきます。
特に、何度か登場するエレジー風のメロディが心に沁みます!!
おどけている様で尚且つ緊張感のあるメロディなどは、
トビアスの『ユリウス・カエサル』を彷彿とさせますが、
作曲年的にラッテが聴いている可能性は否定できない。
クライマックスはファンファーレ風で勇壮さに溢れています。

重要だと思うのは、民族的な題材を扱っている所でしょう。
『カレワラ』はフィンランドの民族叙事詩ですけど、
それを取り上げた理由は、
エストニアと兄弟民族だからなのかも知れません。
エストニアにも『カレヴィポエク』(Kalevipoeg)
という『カレワラ』に相当する民族叙事詩があるんですけどね。
どうせなら『カレヴィポエク』にすれば良かったような・・・。
因みに、アルトゥル・カップの息子の
エウケン(エウゲン)・カップ(Eugen Kapp)は、
カレヴィポエクを題材にバレー曲を書いています。



【お詫びと訂正】
ヨハンネス・カッペル(Johannes Kappel)自身も作曲家で、
カンタータ『太陽に』(Kantaat “Päikesele”)は彼の作品のようです。
ここにお詫びして訂正します。



【表記修正:2012/1/15】
ルドルフ・トビアス→ ルトルフ・トビアス
アレクサンデル・リャテ → アレクサンテル・ラッテ
エドゥアルド・トゥビン → エトゥアルト・トゥビン
リュディク(ルディク) → リュティク(ルティク)
エウゲン → エウケン

エストニア語では、
『b、d、g』の発音が濁らないらしいのですが、
『b』だけは気持ち濁っている感じなので、
『d、g』だけを濁らない表記に修正。

最初、無難に“Läte”を「ラーテ」と表記していましたが、
日本では一般的に、
”ペルト”と呼ばれている“Pärt”は「ピャルト」(ピャールト)、
プリート・パルン(Priit Pärn)の“パルン”は「ピャルン」、
という発音がより原音に近いという話を聞いたため、
“Läte”を「リャテ」と表記していました。
しかし、どうも音が詰まるようなので、「ラッテ」に変更。



【訂正:2016/9/3】
ドイツ語版Wikipediaでは、
序曲「カレワラ」の作曲年が「1901年」と出ていましたが、
こちらの頁によれば↓
Läte , Aleksander - Kreutzwaldi sajand / Eesti kultuurilooline veeb
作曲年が「1897年」、初演が「1901年」だそうです。

「Eesti Muusika Infokeskus」のサイトでは、
作曲年は「1897-1901」と出ていました。

ドイツ語版Wikipediaでは、1904年に書かれたという、
エストニア舞曲 - 管弦楽(Eesti tants, sümfooniaorkester)
という作品も紹介されており、かなり早い時期に書かれた、
エストニア国民楽派の交響的作品と思われます。

アルヴォ・ピャールト → アルヴォ・ペルト
原音は、どう考えても「ペルト」に近いです。
人によっては発音の差異があるのでしょうけれど。

それから、
「Läte」は「ラッテ」に近い発音である事を確認しました。

《転載終了》



序曲「カレワラ」が削除されたのは残念ですが、
合唱曲なら幾つかYouTubeに出ています。
合唱曲「黄金の岸辺」
指揮:ミック・ウレオヤ(Mikk Üleoja)
演奏:(Eesti Rahvusmeeskoor)
https://www.youtube.com/watch?v=zcmmrAtzK1g
タグ:エストニア
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2016年08月03日

エヴァルト・アーヴ(Evald Aav)エストニアの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10657958318.html
2010年9月24日

《転載開始》

エヴァルト・アーヴ(Evald Aav)1900-1939

エストニアの作曲家、指揮者。
タリン(Tallinn)生まれ
タリン音楽院(Tallinna konservatoorium)で
アルトゥル・カップ(Artur Kapp)に作曲を学ぶ。
タリンで亡くなる。

【主な作品】
交響曲二短調(Sümfoonia d-moll)1938
交響詩『人生』(Sümfooniline poeem "Elu")1935
歌劇『ヴァイキング』3幕(Ooper "Vikerlased")1928

【参考資料】
Evald Aav - Wikipedia, eesti
Evald Aav - Koolielu



Evald_Aav_1924.jpg

エヴァルト・アーヴ(24歳)

エストニアのマイナー作曲家。
エストニアの作曲家と言えば、
アルヴォ・ペルトとかエトゥアルト・トゥビン(エドゥアルド・トゥビン)
などといった現代音楽系ばかりが有名ですが、そこが非常に解せない。
もっとロマンティックで一般受けすると思える様な曲が何故無名なんだろう?
ヨーロッパ小国系のクラシック音楽によくあることです。
一般受けしそうにない現代音楽ばかりやたらとCDが出ているという印象。
(追記:アルヴォ・ピャルトの場合は、現代音楽には珍しく美しいメロディなので、
人気が出て当然かも知れません。)

で、今回紹介するアーヴは、2010/9/24現在YouTubeにも出ていませんが、
(追記:2016年現在、YouTubeに幾つか音楽が出ています。後述)
何故取り上げたのかというと、
エストニアクラシック音楽史に於ける重要な存在だからです。
それは、エストニア初のオペラを書いた事です。
『ヴァイキング』(Vikerlased)という歌劇です(1928年9月8日初演)。
台本は、ヴォルテマル・ロー(Voldemar Loo)。
1928年なので大分遅いなとは思いますが、
エストニアのクラシック音楽の歴史自体
浅かったりするのでしょうがないとは思います。
エストニア初の管弦楽曲が書かれたのが1890年代と、大分遅いですし。

作風についてですが、聴いた事が無いので何とも言えませんけど、
色々と資料を見た限りでは、
民族主義的ロマン派という親しみやすい作風のようです。
前出の『ヴァイキング』も、エストニア初の民族主義オペラだとのこと。
また、チャイコフスキーからの影響もあるらしい。
アーヴは1900年代生まれですけど、
エストニアのクラシック音楽の歴史の浅さを
考えれば、ロマンティックな作風であるのも頷けます。
それにしても、若くして世を去ったのが非常に残念に思います。

CD化についてですが、
エストニア音楽史上重要である筈の『ヴァイキング』のCD化は、
確認出来ていません。
が、交響詩『人生』は、
他のエストニアの作曲家の曲とのオムニバスで収録されています。
約35分もあるとのことで、
通常の交響詩から考えると演奏時間はかなり長い。
とても聴いてみたいところですが、日本では、
有料会員制のマイナーレーベルもOKという販売サイトで、
取り扱っているようです。
そこの紹介文でも、かなり好意的な感想が述べられています!!
ARIA CD
クラシックCD通販ショップ アリアCD 第82号(10)

Vallo Järvi ERCD 017.jpg

ヴァッロ・ヤルヴィ指揮によるエストニア管弦楽曲演奏録音集
(Dirigeerib VALLO JÄRVI, VALLO JÄRVI conducts Estonian Orchestral Music)
演奏:エストニア放送交響楽団(Eesti Raadio Sümfooniaorkester)
・ヘイノ・エッレル(Heino Eller)
『弦楽のための5つの小品』から『ロマンス』『舞曲』『祖国の旋律』(1953)
Viis pala keelpilliorkestrile, Romanss, Tants, Kodumaine viis
・エウケン・カップ(Eugen Kapp)
バレエ音楽『カレヴィポエク』から(1948)
Süit balletist “Kalevipoeg”
・アルトゥル・カップ(Artur Kapp)
交響的前奏曲『墓地』(1917)
Sümfooniline prelüüd “Hauad”
・エヴァルト・アーヴ(Evald Aav)
交響詩『人生』(1935)
Sümfooniline poeem “Elu”
【ERCD 017】
Vallo JÄRVI conducts Estonian Orchestral Music - MusicWeb International

《転載終了》



YouTubeに幾つか音楽が出ています。

『オーラヴのアリア』(Olavi aaria)-「ヴァイキング」より
歌:ケオルク・オッツ(Georg Ots)
https://www.youtube.com/watch?v=Pxg_-EOvgGU


『戦士たちの合唱』(Sõdalaste koor)-「ヴァイキング」より
https://www.youtube.com/watch?v=o5rVcAp2B5s
タグ:エストニア
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