2016年10月19日

セリム・パルムグレン(Selim Palmgren)を聴く(YouTubeから)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10464964987.html
2010年2月22日

《転載開始》

Selim Palmgren.jpg
※画像はWikipediaより拝借

セリム・パルムグレン
Selim Palmgren(1878-1951)

【Wikipediaより】
フィンランドの作曲家・ピアニスト・指揮者・音楽教師。
フェルッチョ・ブゾーニの薫陶を受け、
1921年よりアメリカ合衆国のイーストマン音楽学校作曲科で教鞭を執る。
後にフィンランドに戻った。作品のほとんどはピアノ曲と男声合唱曲であり、
中でもピアノのための抒情的な小品は、
スカンジナビアの民謡的要素が活用されている。

セリム・パルムグレン - Wikipedia, 日本語

フィンランドのクラシックの作曲家は
シベリウスのみが一般的に知られていますが、
キラリと光る隠れた宝石が他にもいっぱいあります。
ミエルク、メラルティン、カスキ、マデトヤ等など・・・。
その中の1人を紹介します。

今回紹介する曲は、『トンボ』です。長渕剛ではありませんが。
ピアノ組曲『春』作品27の中の第3曲です。
春なのにとんぼというのは妙かも知れませんが、
取り敢えず聴いてみると、出だしは、
フランツ・リスト編曲のピアノ版『ラ・カンパネッラ』っぽいですが、
如何にももの悲しい感じの日本の童謡(わらべうた)の様な、
日本の古謡(”さくら”とか)の様な叙情性溢れるメロディを、
印象派的に処理したようなメロディがでてきます。
そして、明るくほのぼのした感じに曲が締めくくられます。

話は変わりますが、
パルムグレンのピアノ協奏曲のCDが以前幾つか出ていましたけど、
現在は全て廃盤となっております。
ピアノ曲や声楽曲のCDなら、手に入りやすいです。
NAXOSとか、パルムグレンのピアノ協奏曲のCDとか、
出さないですか?

ピアノ組曲『春』(1906-7年)より、『とんぼ』
Pianosarja “Kevät” Opus 27, nro 3 Sudenkorento
http://www.youtube.com/watch?v=w_HFUDUnDRU


《転載終了》
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2016年05月18日

エルッキ・メラルティン(Erkki Melartin)のシンフォニア・ブレヴィス

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10973444646.html
2011年8月2日

《転載開始》

エルッキ・メラルティン
Erkki Melartin, 1875-1937
交響曲第5番イ短調『シンフォニア・ブレヴィス(小交響曲)』
Sinfonia nro 5 a-molli, op.90 ”Sinfonia Brevis”(1915)

メラルティンは、レーヴィ・マデトヤ(Leevi Madetoja)や
トイヴォ・クーラ(Toivo Kuula)、
ヘイノ・カスキ(Heino Kaski)らと共に、
フィンランドクラシック音楽黄金期を築いた
作曲家の一人。
いずれも、ジャン・シベリウス(Jean Sibelius)
の影に隠れている様な存在ですが、
皆魅力的な作曲家です。

Erkki Melartin.jpg
エルッキ・メラルティン - Wikipedia

本題に移る前に、ちょっと今調べて分かったんですが、
メラルティンの他にも『シンフォニア・ブレヴィス』
を書いている人がいる事をたまたま今の検索で知りました。
現代音楽家ハインツ・レトガー(Heinz Röttger)によるもの(1949)や、
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ(Ermanno Wolf-Ferrari)によるもの(1943)、
異端の作曲家ソラブジ(Sorabji)によるピアノ独奏のための
交響曲第5番『シンフォニア・ブレヴィス』(1973)など。
いずれも未だ聴いていませんが、
ソラブジのは恐らくこれから紹介するメラルティンの
同曲を編曲したものではないかと思うのですが、よく分かりません。

さて本題です。
メラルティンは、
マーラーの影響を受けているのではないかと言われています。
でも私の耳には、マーラーよりも遥かに明解に聴こえます。
まあ一言で言えば、分かりやすいロマンティシズムに溢れた曲。
私は素直にそういうのが好き。
如何にも何かを描写しているとしか思えない映画音楽っぽい曲ですが、
別にそういうわけでも無いようで。
『短い交響曲』(Sinfonia Brevis)と表題が付いていますが、
メラルティンの他の交響曲も、
第4番を抜かして皆大体同じ位の演奏時間で、
そんなに短いわけではなく、
どういうつもりの表題なのかはよく分かりません。
実は同曲は、弊ブログでも度々紹介しているのですが、
きちんとした紹介は未だだったので、今更ながらの本格的紹介です。

第1楽章(Moderato)
勇壮なファンファーレっぽい感じの曲。
言うなれば、ガンダムシリーズ等のロボットアニメの戦闘場面BGMとか、
ハリウッドのアクション映画等に使えそうな曲。
哀愁の歌謡曲を思わせる旋律も現われますが、これも大変魅力的。
とても情感に溢れています。
只、最後の数分間は暗く陰鬱な状態が続いてその侭終わるので、
退屈かも。
第2楽章(Andante)
如何にも、童話絵本のほのぼのした世界を描写した様な曲。
森の動物達が出てくるような・・・。
フルートによる小鳥のさえずりを描写した様な旋律が出てきます。
ベートーヴェンの交響曲第6番『田園』とか、ルイ・シュポーアの
交響曲第4番『音の浄化』にも、鳥の鳴き声風メロディが出てきます。
第1楽章に出てくる”哀愁の歌謡曲”風メロディも登場します。
第3楽章(Intermezzo, Allegro moderato)
日本の子守唄を思わせる旋律には最初聴いた時驚きましたけど、
同じフィンランドの作曲家、
アルマス・ヤルネフェルト(Edvard Armas Järnefelt)の子守唄(1904)
にも雰囲気が似ているので、恐らくフィンランドの子守唄が
ベースなのかも知れません。
第4楽章(Finale)
こちらも、第1楽章同様、ロボットアニメのBGMっぽい感じ。
緊張感のある、何か急いでいる様な、
焦っている様な、緊急出動っぽい感じ。
それまでに出てきた旋律の要素が使用されています。

https://www.youtube.com/watch?v=JIfPcDijCo8






Erkki Melartin ODE 799-2, 2.jpg

エルッキ・メラルティン交響曲第5、6番
ONDINE【ODE 799-2】(廃盤)

Erkki Melartin ODE 931.jpg

エルッキ・メラルティン交響曲全集
ONDINE【ODE 931】
Amazon
HMV
TOWER RECORDS

演奏:タンペレフィルハーモニー管弦楽団(Tampere Filharmonia)
指揮:レオニート・グリン(Leonid Grin)



【追記】
肖像写真画像追加
動画が削除されていたので上げ直し(2016年5月29日)

《転載終了》
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2016年05月08日

トイヴォ・クーラの管弦楽作品集(Toivo Kuula, Orkesterimusiikkia)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11008718159.html
2011年9月13日

《転載開始》

以前、広島と高知の旅行をした時の報告記事の時にも軽く触れた、
フィンランドの作曲家トイヴォ・クーラの管弦楽曲集について紹介します。

広島の大和プレスビューイングルームの展覧会に招待されたついでに、
以前から気になっていた北欧とジャズのCD専門店である
『ノルディックサウンド広島』さんにお邪魔し、
その時たまたま運良く手に入れたCDなのですが、
どうにも手に入れるのが容易で無いらしく、それなりに割高でしたが、
高額でも全く問題無いと思いました。
もし1万円くらいしてたとしても、買ったと思います。
後述する通りの、素晴らしい内容だからです。

その代わり、
Amazonのマーケットプレイスで1万円くらいで出ていたフィンランドの作曲家
セリム・パルムグレン(Selim Palmgren)の
歌劇『ダニエル・ヨルト』(Daniel Hjort)
のCDが、信じられないくらいの安値で売っていました
(これについては後日紹介しようと思っています)。

前述のように、トイヴォ・クーラの管弦楽曲集はかなり入手困難みたいで、
私はとても運が良かったと思いました。
まず、アマゾンのマーケットプレイスでも取り扱っていません。
恐らく、フィンランドに行かないと手に入らないかもです。

このCDの存在は、
恐らく北欧クラシック音楽データベースとしては日本一どころか
世界一ではないかと思われるNordic Forestさんのサイトで知ったのですが、
残念ながらこのサイトは閉鎖していました。

もしかして私のせい?
というのも、同じ趣味の方々から
「何なんだアイツは」と見られてるのではないかと感じる事が時々あるので。
一部の人々の間だけで知られるのが勿体無いと感じ、
もっとメジャーにしたくてブログで一生懸命紹介するのですけど、
初心者にも分かりやすい様に軽い感じで紹介するせいなのか、
何か引かれてるのでは無いかと感じるんです。
反応が悪かったり、
同じ話題を取り上げているサイトが暫くすると消滅していたり。
また無名のクラシックの作曲家の名前を検索すると、
やたらと”妄想印象派”が出ます。
何故なら、ブログで紹介する人が極めて少ないから
(殆ど私だけの場合も多い)。

そんなわけで、もしかしたら、ウザがられたのではないか?と。
あくまで臆測ですけど、もしそうだとしたら、申し訳無いと思います。
でも、私自身が専門的知識に疎いからというのもあるんですが、
例えを用いて初心者にも分かりやすい様に紹介するスタイルを、
変更するつもりはありません。

さあ気を取り直して本題へ参ります。

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●トイヴォ・クーラについて
以前にも何度か紹介している、
シベリウスの次の世代のフィンランドの作曲家の一人。
1883年ヴァーサ(Vaasa)生まれ。
1918年のフィンランド内戦での白軍戦勝祝賀会の席に於いて、
「誰が一番の手柄を立てたか?」という論争がおこり、
そこに勇んで飛び込んだものの、
段々と険悪なムードになっていき、
身の危険を感じたクーラはその場を離れたものの、
論争を吹っ掛けてきた酔った狙撃兵に頭部を撃たれ、
それが元で命を落としてしまいました。

高い才能を有していただけに、
フィンランド音楽界が失ったものは大きいと言えます。
これから紹介する曲を聴いてみれば、
彼の才能が如何ほどかが分かると思います。
それだけに、
もっと多くの方々に聴いて貰わないと非常に勿体無いと思います。

Toivo Kuula.jpg
Toivo Kuula - Wikipedia Suomi

私が彼の曲と出会ったのは、20年近く前に
『フィンランド管弦楽小品集』
SUOMALAISIA ORKESTERISÄVELLYKSIÄ
指揮:キョスティ・ハータネン
Kyösti Haatanen
ユヴァスキュラ市立管弦楽団
Jyväskylän kaupunginorkesteri
【FACD 906】1989
というCDによってで、
『結婚行進曲』(Häämarssi, 1908)
が収録されていました。
如何にも、ドラゴンクエストのBGMとして使えそうな雰囲気がいい!!
この曲は、『フィンランド管弦楽曲集』の類には
比較的よく収録されている様な気がします。
でも、殆どそれぐらいの様な気がします。

あとは、
『白夜のアダージェット』
ADAGIETTO
指揮:ユハ・カンガス
Juha Kangas
演奏:オストロボスニア室内管弦楽団
Keski-Pohjanmaan Kamariorkesteri
【WPCS-6230】1997
という、やはり同じ
『フィンランディア』(FINLANDIA)というレーベルから出された
『北欧室内オーケストラ小品集』に収録されている、
『無言歌』(Sanaton laulu, 1910)
くらいしか、彼のオーケストラ作品を聴いた事がありませんでした。
しかもこのレーベル、ワーナーに吸収合併されてしまったとか。
非常に残念です!!

今回紹介するCDには、勿論これらの曲が収録されております。

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●トイヴォ・クーラの管弦楽曲集

南オストロボスニア組曲第1番
Eteläpohjalainen sarja nro 1 op.9, 1909
1:景色
(Maisema)
物語の始まりを思わせる雰囲気。
中間部のイングリッシュホルン等による哀感漂う民謡風メロディが印象的。
2:民謡
(Kansanlaulu)
もの悲しい雰囲気の子守唄と言う感じ?
切なく訴えかける情感溢れるメロディ。
3:オストロボスニア舞曲第1番
(Pohjalainen tanssi nro 1)
ナウシカにでも出てきそうな舞曲?
とても印象的で物語性を強く感じさせる情感迸るメロディ。
4:オストロボスニア舞曲第2番『悪魔のポルスカ』
(Pohjalainen tanssi nro 2, ”Pirun polska”)
それまでの雰囲気とは違って、躍動感溢れるメロディで始まります。
それが前後に来て、中間部は哀愁の民謡風メロディとなります。
5:黄昏の歌
(Hämärän laulu)
慟哭しているかの様な、暗い情念を思わせる旋律で始まり、
それから円舞曲風旋律となります。
そして感極まったあと、最初のメロディが戻ってきます。
『南オストロボスニア組曲第1番』は、以上の5曲で構成されています。
6:朝の歌
(Aamulaulu)
収録曲の中で私が最も好きな曲。
もの悲しい雰囲気の収録曲が多い中で、数少ない明るさに満ちた曲。
如何にも、田舎の旅番組のテーマ曲として使えそうな、とても親しみを感じる曲。
元は、1905年作曲の歌曲だそうです。
7:結婚行進曲
(Häämarssi)
二人の門出を祝うには、とても相応しい明るく希望に満ちた曲。
前述の通り、この曲を聴くと、ドラクエを思い出してしまいます。
特に、中間部のちょっと切ない雰囲気のメロディとか。
元は、1908年に書かれたピアノ曲だそうです。
シンバルが加わったり、サビ部分のメロディをトランペットが奏でるなど、
オーケストレーションが異なる演奏を発見!!
こちらの方がより力強く説得力はありますけどね・・・↓
http://www.youtube.com/watch?v=ku-MRaGa5kE

8:人は私を幸せだと思っている
(Luullahan jott' on lysti olla, 1909)
如何にも、忙しく立ち働いている清々しい朝の雰囲気を描いたような明るい曲。
ドラクエとかのRPGの、活気に満ちた街のBGMとして使えそうな雰囲気。

南オストロボスニア組曲第2番から2曲
2 ossa eteläpohjalaisesta sarjasta nro 2 op.20, 1913
9:メヌエット(Menuetti)
第3曲目にあたる曲。
如何にも典型的な北欧舞曲といった感じの弦楽合奏曲。
北欧の清澄な空気を感じる、
グリーグの弦楽合奏曲でも髣髴とさせる明るいメロディ。
10:孤児のポルスカ(Orpolasten polska)
第4曲にあたる曲。
妖艶なる若い娘の切なく訴えかける様な踊りといった感じの曲。
ハープや鉄琴が用いられ、
フルート等によって旋律が奏でられるとても美しい曲。
『南オストロボスニア組曲第2番』は全5曲ですけど、
残念ながら上記の2曲しか収録されておりません。
11:クリスマスの歌(Joululaulu)
夢見る様な物思いに耽るかの様な、ゆったりとした速さの歌謡的な曲で、
弦楽や鉄琴を伴奏に、チェロ独奏によって旋律が奏でられます。
内容は、前述の『無言歌』(Sanaton laulu, 1910)と同じです。
只、『白夜のアダージェット』に収録されているのは、
独奏パートがヴァイオリンとなっております。
聴き比べてみるのも面白いです。
元は、ヴァイオリンとピアノ版(1910)だそうです。
12:悲しみ(Suru)
タイトル通りの、嘆き悲しんでいる雰囲気の曲。
緊張感みなぎる描写もある。
チェロ独奏と管弦楽の編成。
元は、1912年作曲の、ヴァイオリンとピアノのための曲で、
前述の『クリスマスの歌』と共に『3つの小品』(Kolme kappaletta op.22)
を構成している曲の一つだそうです(Wikipediaフィンランド語版情報)。
13:子守唄(Kehtolaulu)
雰囲気がどことなく哀愁のイタリア民謡っぽくもありますけど、
確かに子守唄だなと思いました。
もの悲しい感じが、如何にも北欧らしい?
元は、『ヴァイオリンとピアノのための5つの小品』
(Viisi kappaletta viululle ja pianolle op.3a, 1907)の第1曲だそうです。
(Wikipediaフィンランド語版情報)
14:輪舞曲(Piirileikki)
北欧的な鄙びた雰囲気を強く感じる躍動感溢れる曲。
冒険映画っぽいというか、RPGのBGMに使えそうというか・・・。
元は、『ピアノのための6つの小品』(Kuusi pianokappaletta op.26, 1914)
の第1曲だそうです(Wikipediaフィンランド語版情報)。
15:即興的舞曲(Tanssi-improvisaatio)
もの悲しい曲が大半な中にあって、この曲はややおどけた感じの曲です。
舞曲というよりは、行進曲っぽい?
この曲は、上述の『ピアノのための6つの小品』第3曲だそうです。

どれもこれも、皆魅力的な曲ばかり!!
もっと大勢の方々に聴かせないと勿体無いです。
NAXOSさん、どうですか?
『フィンランド管弦楽曲集』
FINNISH ORCHESTRAL FAVOURITES
【NAXOS 8.555773】
にオムニバスで『結婚行進曲』が収録されていますけど、
そこを敢えて、クーラだけを扱った管弦楽曲集を出すとか出来ないですか?

Wikipediaを見てみたら、未完成の交響曲の情報までありました。
もし酔った狙撃兵に殺害されなかったらと思うと、
甚だ残念という他ありません。

Toivo Kuula FUGA-9167.jpg.jpeg

旅路 - トイヴォ・クーラ管弦楽曲集
Matkalla - Toivo Kuula, Orkesterimusiikkia
演奏:ヴァーサ市管弦楽団(Vaasan kaupunginorkesteri)
指揮:ハンヌ・ノルヤネン(Hannu Norjanen)
収録時間:56:23
【FUGA-9167】2003



【追記】
肖像写真の画像追加(2016年5月17日)

《転載終了》
posted by Satos72 | ├ フィンランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする