2017年05月21日

カタリヌス・エリング(Catharinus Elling)ノルウェーの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10360677714.html
2009年10月9日

《転載開始》

Catharinus_Elling.jpg
Catharinus Elling – Norsk biografisk leksikon
 
カタリヌス・エリング
Catharinus Elling(1858-1942)
 
クリスチャニア(現:オスロ)Christiania(Oslo)生まれ
オスロ(Oslo)歿
 
〇主な作品〇
歌劇『コサック』
Opera ”Kosakkene”(1891-1894)
劇音楽『十二夜』
Scenemusikk ”Helligtrekongersaften”(1889)
劇音楽『皇帝とガリラヤ人』
Scenemusikk ”Keiser og Galilæer”
オラトリオ『放蕩息子』
Oratorium ”Den forlorne Søn”(1895-1896)
『交響曲イ長調』
Symfoni i A-dur(1890)
『交響曲イ短調』
Symfoni i a-moll(1897)
『フルート協奏曲ト短調』
Fløytekonsert i g-moll(1916出版)
『ヴァイオリン協奏曲』
Fiolinkonsert(1918出版)
室内管弦楽のための『ノルウェー組曲』
Norsk suite for kammermusikkverk(1903-1904)
ノルウェー民謡(ピアノ伴奏付き歌曲)
Norske folkeviser for sang og klaver(1908–1925)
 
”超”が付くくらいマイナーな作曲家であるエリング。
上記の作品群を見れば、
それなりに堅い仕事をこなしているものの、
CD化された曲が極めて少ない。
が、最近になって、歌曲のCD化が何故だか進んできた。
私が確認しただけでも、3種類も出た。
一つ目は、
他のマイナーなノルウェーの作曲家による歌曲と一緒のオムニバス。
【EUCD 40】2008
Newsletter No.110
マリアンネ・ベアーテ・キーラント/Young Elling - TOWER RECORDS
ニつ目は、グリーグとのカップリングCD。
【EUCD 44】2009
Newsletter No.127
三つ目は、エリングの歌曲だけを扱ったCD。
【PSC-1236】2009
Release Information
ローチケHMV | 歌曲集『ハウグトゥッサ』、他 モーン、シュスマン
あと、オムニバスである事以外、詳細不明のCDもあります。
【NKFCD 50030-2】1993
Amazon.co.jp: Mountain King Magic
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彼は、膨大な量の民謡の収集を行うという偉業を行い、
後期頃には、それらを基にピアノ伴奏付き歌曲に編曲したり、
『ノルウェー組曲』を書くなど、国民楽派的な活動を行いました。
 
今回は、
『ヴァイオリン協奏曲』と『弦楽四重奏曲二長調』(1897)の感想を書きます。
 
 
 
 
ヴァイオリン協奏曲
Konsert for fiolin og orkester(1918)
第1楽章(Allegro)
第2楽章(Andante)
第3楽章(Allegro Vivace)
私はこの曲を初めて聴く時、
北欧民謡調のメロディを期待しておりました。
しかし、思いっきり期待を裏切られました。
第1楽章は、ブルッフやブラームスなどを思わせる作風。
第2楽章は、牧歌的舟歌的なのんびりする感じ(しかもブラームス的)。
第3楽章も、思いっきりブラームス風(特に冒頭部分)。
民謡を収集していた割には、思いっきりそれとは分けている感じ。
でも、ブラームスよりは堅苦しさを感じず、
伸び伸びとしたものを感じました。
北欧クラシックファンが思った通りのものを期待して聴くと、
思いっきり損をします。
しかし、北欧的であるかどうかは抜きにして、
それなりに聴き応えはあると思います。
出版が1918年と遅めの割には、作風が当時にしてみれば古臭い。
聴いた感じだと、トロンボーンが編成に組み込まれていないようです。
保守的なクラシック作曲家は、独奏楽器と管弦楽の為の協奏曲に、
トロンボーンを組み入れません。
ブラームスやシューマンの協奏曲の楽器編成を調べれば分かります。
ベートーヴェンに倣ったのかも知れませんが、
エリングも、そういった所まで真似たのでしょうか?
ブラームス好きには、
その上手なブラームスの物真似っぽさがウケそうな気がする。
オランダのユリウス・レントヘンみたいに。
 
 
 
 
弦楽四重奏曲ニ長調
Strykekvartet i D-dur(1897)
第1楽章(Allegro Vivace)
第2楽章(Andante)
第3楽章(Allegretto Quasi Allegro)
第4楽章(Poco Lento)
こちらも、上記の曲と似た様なノリ。
シューベルトやシューマン、
メンデルスゾーンやドヴォルジャークを思わせる、保守的な作風。
こちらの曲も、北欧クラシックファンにはお薦めできない曲です。
しかし、聴き応えはあると思います。
要は、聴いていて退屈さを感じない曲がいいと思うので。
『ヴァイオリン協奏曲』もそうですけど、
曲の構成はしっかりしていて違和感を全く感じません。
メロディそのものも、表現力豊かなものを感じます。
単なる保守的な作風の亜流にはなっていません。
シューマンとかシューベルトなどが好きな方には、
お薦め出来る曲なのではないでしょうか?
 
Catharinus Elling NKFCD 50021-2.jpg

カタリヌス・エリング『ヴァイオリン協奏曲』『弦楽四重奏曲』
ヴァイオリン:アルヴェ・テレフセン(Arve Tellefsen)
演奏:オスロフィルハーモニー管弦楽団(Oslo Filharmoniske Orkester)
指揮:マリス・ヤンソンス(Maris Jansons)
【NKFCD 50021-2】1989
 
 
 
 
取り敢えず、『ノルウェー組曲』などといった、
国民楽派的な曲が聴いてみたい所です。
私は、北欧的な要素を持たない上記の2曲のせいで、
エリングを蔑ろにしていた所がありました。
正直、北欧クラシックファンは、
上記の曲の収録されているCDを買わない方がいいと思います。
でも、通なマニアにとってなら、資料的価値はあるかも知れません。
逆に、シューマン、ブラームス、
メンデルスゾーンなどが好きな方にはお薦めできます。
 
 
 
 
【追記】2017/7/22
肖像画像追加
リンク貼り直し

《転載終了》

交響曲第1番


舞曲(Dansevise)
タグ:ノルウェー
posted by Satos72 | ├ ノルウェー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする