2016年09月25日

交響詩『グラディウスV』(1990)

交響詩 グラディウスV.jpg
交響詩グラディウスIII - Amazon

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10510971145.html
2010年4月17日

《転載開始》

私の所有しているCDの中の古いものを、久々に聴いてみました。
交響詩『グラ3』です。
そういえば、この曲が出てから今年で丁度20年です。
私がこの曲のCDを買ったのには、まず第一に、
当時はゲーマーだったという事と、
クラシック音楽が好きだったからという、2つの理由がありました。
で、聴いてみたところ、内容的に良かったと思う所と、
イマイチだったかな?と思う所と
混ざった感じでした。
その理由を述べる前に、
この曲についてのネットのレビューを調べてみたところ、
そんなに多く語られておらず、語られていたとしても、
ちょっと芳しくない評価だったりします。
現在では廃盤になっているみたいで、
やや埋もれている感じではありますが、
だからこそ、取り上げる価値があると思いました。
因みに、初回限定版は、化粧箱入りです。

それから、この曲が作られた1990年というのは、
『グラV』のサントラが、
ゲームミュージック史上初のオリコンチャート入りで
26位という快挙を成し遂げたという、
記念すべき事件もありました。
こちらは、ユーザーに高く評価された様ですが。>

〇違和感
その違和感というのは、まず私は、
交響組曲『ドラゴンクエスト』の様な、
大体オリジナルに忠実に沿ったオーケストレーションを
期待していた所にあったりします。
その期待通りで無かった事による違和感。
それと、『交響詩』というからには、
クラシカルな感じのものを期待していたわけですけど、
その枠組みを大幅に超越したアレンジだったからです。
聴いていて戸惑いました。
ピアノによるJAZZのフレーズや、
エレキやドラムスによるロックンロールなフレーズ。
まあ、クラシック曲でも、
ジャズのフレーズを取り入れた曲ってありますけどね。
それと、電子音響も取り入れられていました。
こういった要素が強く出ている箇所は、
正直クラシックじゃないなと思いました。
あと、『ファーストグラディウス』のボスのBGMアレンジは、
かなり失敗しています。
緊張感所か、妙にほのぼのしていて可愛らしい感じ。
機関車をテーマにした童謡みたい。
「なんだ坂、こんだ坂」
「シュッシュッポッポシュッシュッポッポ」という感じです。

後は、皆良かったと思います。
序曲とか、最終楽章とか、
グラUのFarewelのアレンジとか、特に良かったです。

交響組曲『ドラゴンクエスト』の様な、
オリジナルの忠実なアレンジではなく、
より有機的に統合、発展したアレンジを目指したというのは、
この曲の作曲者である長谷川智樹氏の言葉にも明らかで、
その意気込みは凄い買ってます
(偉そうな事を言うつもりはありませんが)。
その目論見が達成されているかどうかは、
各々が判断してください。
また、音楽を聴いて物語をイメージさせる事を
念頭に入れていたそうで、その為、
多分にBGM的要素が強くなっている気がします。
個人的には、もうちょっと観賞用的要素を強くして欲しかった。
リヒャルト・シュトラウスとか
エクトル・ベルリオーズばりの超絶技巧的管弦楽アレンジとか
(でもそれだと、演奏する方もかなり大変だろう)。
私は多分、保守的なのかもしれません。

〇楽器編成:楽曲構成など
基本は2管編成ですが、変わっているのは、
オーボエとファゴットがそれぞれ1管だけというところ。
それと、ホルンが4管とトロンボーンが3管、テューバが1管なのは、
19世紀に於ける平均的管弦楽編成ですけど、
トランペットが3管なのは珍しい。
ショーソンの交響曲(1890)のようです。
それに、ドラムス、打楽器3、ハープ、ギター、ピアノ、弦楽。

原則的に交響詩というのは単一楽章ですけど、
この曲は8楽章に分かれています。
まあ、他にも複数楽章の交響詩は存在しますから。
でも、言葉の意味に囚われるのも余り意味は無いと思います。
ラロの『スペイン交響曲』は、実質ヴァイオリン協奏曲ですし、
ベルリオーズの『交響曲イタリアのハロルド』は、
ヴィオラ協奏曲に近い。

交響詩 グラディウスV-2.JPG

交響詩グラディウスV
作曲:コナミ矩形波倶楽部
編曲:長谷川智樹
演奏:コナミ・フィルハーモニック・オーケストラ
【KICA 1010】1990

《転載終了》
posted by Satos72 | テーマ別 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする