2016年05月29日

漫画・アニメっぽいマイナークラシック音楽(8)Jan Blockx

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10943095358.html
2011年7月10日

《転載開始》

以前、ヤン・ブロックスの『フランドル舞曲第5番』がYouTubeに出ていたので、
それをブログに貼り付けたりしました が、今一度YouTubeで検索してみたら、
全曲がアップされていたので、それを貼り付けます。
(PCの警告音等の雑音あり)

5つのフランドル舞曲集(Vijf Vlaamse Dansen, 1884)
http://www.youtube.com/watch?v=gdq3UaBklYQ


ヤン・ブロックス(Jan Blockx, 1851-1912)は、
ペーテル・ブノワ(Peter Benoit, 1834-1901)によって創始された
『ベルギー国民楽派』を形成する一人。

既に、ココで紹介済みですので、詳細はそちらをご覧ください。

ベルギー国民楽派には、
ポール・ジルソン(Paul Gilson)
アウフスト・ドゥ・ブーク(August de Boeck)
ロードヴェイク・モルテルマンス(Lodewijk Mortelmans)
アルテュール・ドゥ・フレーフ(Arthur de Greef)
フロール・アルパールツ(Flor Alpaerts)
イェフ・ファン・ホーフ(Jef van Hoof)
などがいます。

少なくとも、私の聴いた限りでは、
メロディ的に最も国民楽派を体現している作曲家が、
このヤン・ブロックスだろうと思います。
なので、ベルギーの作曲家の中では最も好きです。
他の作曲家は、
旋律の上で民俗的雰囲気に乏しさを感じるものが多かったり、
民俗的な題材の曲を余り書いていなかったり、
国民主義的な題材を扱いながら、
メロディの上では余りそう感じられないものが多い様に見受けられる。
が、ブロックスは、民俗風メロディがかなりはっきりと出ています。

そこが一押しの理由なのですが、残念ながら、
他のベルギーの作曲家に比べて、最もCDが出ていない。
ブロックスのみを扱ったCDは無く、オムニバスによる抱き合わせのみ。
しかも、代表作である『5つのフランドル(フランダース)舞曲集』のCDは、
現在全て廃盤!!
マーケットプレイスで手に入れるしかありません。

最近、ギフト券やカードで、
マーケットプレイスの買い物が出来るようになったお蔭で、
念願のベルギー管弦楽曲集
『こんにちは、アントワープ』(SALVE ANTVERPIA)
を入手し、それに収録されている
バレー音楽『ミレンカ』(”Milenka” ballet-pantomime, 1888)
を聴いてみたところ、その完成度の高さ、
管弦楽書法の巧みさに感激してしまいました(後日改めて紹介します)。

また、交響曲ニ長調(Symfonie in D, 1885)も書いているとの事ですが、
CD化されていません(聴いてみたい)。

色々と残念です!!
ベルギーの作曲家を専門に扱ったレーベルである
『クララ・エトセトラ』(Klara ETCETERA)
『ファードラ・フランダース・フィールズ』(Phaedra Flanders Fields)
等は、そろそろブロックスだけを扱ったCDでも出すべきだと思います!!
さもなくば、良い曲を書いていながら
無名に陥っている作曲家をよく発掘しCD化する
『NAXOS』辺りにでも期待したい(でもこれはかなり願いが叶わない)。

肝心の作品についてですが、以前から述べている様に、
「ほのぼの」という言葉がピッタリだと思いませんか?
異論はあるかも知れませんが、
昔のほのほのアニメのBGMに実際使われていたんじゃないか?という印象。
『ドラえもん』のBGMとして使えそう?
ほのぼのまったりした非常に親しみやすいコミカルな舞曲。
表現力、及び、管弦楽書法も申し分無し!!
『こどものためのクラシックコンサート』
のプログラムに絶対組み入れたい曲!!

それからこの曲は、チェコで言う所の
ドヴォジャーク(Antonín Leopold Dvořák)
スラヴ舞曲集(Slovanskétance)
に相当する大変重要な立ち位置の曲だと思います。
そんな曲が無名なのは、何とも憤懣やるかたない!!
ひたすら地道に宣伝するとします。




【収録CD】
MARCO POLO 8.223418(廃盤)
René Gailly 2010-2(会社そのものが倒産)




【収録CD購入はこちら】
Flemish Romantic Music [Import, from US] - MARCO POLO 8.223418

《転載終了》



動画が削除されていたので、以下に上げ直します。
https://www.youtube.com/watch?v=94sZYnQJLi8
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2016年05月25日

ベルナルト・ズヴェールス(Bernard Zweers)(3)オランダの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10948284193.html
2011年7月14日

《転載開始》

ベルナルドゥス・ヨゼーフス・ヴィルヘルムス・ズヴェールス
Bernardus Josephus Wilhelmus (Bernard) Zweers(1854-1924)

アムステルダム(Amsterdam)の本と音楽の専門店の息子として生まれる。
最初は独学で音楽を学んでいたが、
後に本格的に学ぶためライプツィヒに留学し、
ザロモン・ヤーダスゾーン(Salomon Jadassohn)に対位法を学んだ。

1881年に『ニーベルングの指輪』のベルリン初演を聴き、
非常に感銘を受けた。

オランダに帰国後、
アムステルダム音楽院(Conservatorium van Amsterdam)
で教鞭を執るなど、盛んに音楽活動を行ったが、
耳の疾患に悩まされ、晩年にはとうとう聴覚を失ってしまった。

Bernard Zweers - Wikipedia, Nederlands

Bernard Zweers.jpg

ずっと前にご紹介したズヴェールス(ズウェールス)ですけど、
何故今頃になっての紹介なのかというと、
実は、やっとスターリング(Sterling)から、
交響曲第3番『我が祖国に』(Aan mijn vaderland)のCDが出たからです!!

まず、交響曲第2番のCD(CDS-1061-2)が2004年に登場し、
その2年後に、交響曲第1番のCD(CDS-1068-2)が出ました。
しかしその後、主役である交響曲第3番のCDが中々出ない!!

何故交響曲第3番の存在を知っていたのかというと、ネット上で、
大分前に『OLYMPIA』からそのCDが出されているという情報を
得ていたからです。
(追記:20年程前の登場らしく、現在は廃盤になっていて極めて入手困難)
で、じらしていたつもりなのかは知りませんが、
2010年にやっと登場していたという事を、
1ヶ月程前にネット検索してたまたま気付いたわけです。

即購入して聴いてみましたが、中々の出来栄えで驚きました。
というのも、交響曲第1、2番はドイツロマン派の亜流そのもので
独自性が感じられなかったため、ちょっと不安だったのです。

所が彼は、実はオランダ国民楽派の先駆者だそうです。
交響曲第3番で初めてクラシック音楽にオランダ民謡を取り入れた上に、
オランダ語のテキストによる声楽曲も書いたそうで。

交響曲第1、2番の、
あの保守的なドイツロマン派風の曲を聴いてしまうと、
やっぱり誤解してしまいます。

そんなわけで、要するに、交響曲第3番のCDが出たから、
交響曲第2番のCDを駆け込み紹介しようと思ったわけです。
この後直ぐに、交響曲第3番のエントリーを書く予定。

ズヴェールスの風貌がボロディンに似ていると思ったのは、
私だけではない筈?





ベルナルト・ズヴェールス管弦楽曲集

・演奏会用序曲『サスキア』(Ouverture Saskia, 1906)
レンブラント生誕300周年を記念した曲。
ズヴェールスと同じオランダの作曲家、
コルネリス・ドッペル(Cornelis Dopper)の
交響曲第3番『レンブラント』(1892, 改訂1904)
の改訂版も同年演奏された。

作品の感想ですが、
冒頭のフルートなどによって奏でられるメロディが可愛らしい。
荘厳さや威厳溢れるメロディが主ですが、
不安げで緊張感漲るフレーズも出てきます。
最後は栄光に包まれながら静かに幕を閉じてゆく感じなのですが、
音楽でサスキアの何を具体的に表しているのかは不明。
前述の可愛らしいメロディが、
サスキアの美しさを表しているのだろうなというのは大体分かりますが。

サスキアは、レンブラントを成功に導いた妻として知られていますが、
親の遺産を無駄使いしていたとも言われ、
結核で29歳の若さで亡くなりました。

・交響曲第2番変ホ長調(Symfonie nr. 2 in Es majeur, 1882-1883)
交響曲第1番(1881)は、習作として書いたんじゃないかと思える様な
保守的なドイツロマン派風なのですが、
第2番は、第1番に比べると格段に力量が上がってはいるものの、
シューマンの物真似っぽい印象。
第1楽章(Allegro vivace)は、
シューマンの交響曲第3番『ライン』の第一楽章を
思わせ、力強さに溢れています。
第2楽章(Andante)は、
もの悲しくも美しさを湛えている旋律がなかなか魅力的。
第3楽章(Allegro con moto)は、牧歌的な可愛らしい旋律と、
テンポ早めのロシア風舞曲(?)という対照的なメロディが出てきます。
フルートによる上昇旋律や下降旋律には、大胆な響きを感じました。>
第4楽章(Allegro)は、シューマンの交響曲第1番『春』を思わせます。
ウキウキと喜びに溢れ、力強さに満ちています。

・フォンデルの劇のための付随音楽『アームステルのヘイスブレヒト』
(Toneelmuziek bij Vondels ”Gijsbrecht van Aemstel”, 1892)
アムステルダム初の劇場が、
1637年に完成した記念として当時上演された劇を、
管弦楽組曲にしたもの、らしい。
原作者は、ヨースト・ファン・デン・フォンデル
(Joost van den Vondel, 1587-1679)。
Gijsbrecht van Aemstel - Wikipedia, Nederlands
5つの楽章で構成されています。
劇付随音楽から5つを選んで組曲にしたのか?
それとも元からそうなのかは不明。
(というか、解説書をキッチリ翻訳すれば
その答えが出てくるのかも知れませんが、
面倒なのでしません。)
このズヴェールスの音楽を用いて、再演されたらしい。

聴いた感想ですが、最初聴いた時、
旋律が余り印象的ではなかったため、とても退屈に感じました。
大体皆同じ雰囲気に感じました。
この戯曲の内容はよく分かりませんが
(翻訳が面倒なので内容は調べません)、
悲劇らしいのは確かで、
楽章によってはテンポが速めだったり遅めだったりしますけど、
全てに於いて悲劇的な雰囲気に満ちています。
17世紀当時を意識したと思われる古風さを感じる旋律ですが、
勿論それに、ロマン派的な劇的表現も加わっています。

以前は1回くらいしか聴いて無かったのですが、
今回エントリーを書くにあたって何回か聴いてみたところ、
そんなに悪くないなと思う様になりました。
それから、ヘイスブレヒトを表しているものと思われる”主題”が、
全5楽章に渡って形を変えて登場します。
ベルリオーズの”固定観念”(Idée fixe)ってヤツですかね?

因みに、ズヴェールズの先輩にあたるオランダロマン派作曲家
ヨハネス・フェルフルスト(Johannes Verhulst, 1816-1891)は、
序曲ハ短調『アームステルのヘイスブレヒト』作品3
Ouverture ”Gijsbrecht van Aemstel” C mineur op.3(1837)
を書いております。

Bernard Zweers CDS-1061-2.jpg

ズヴェールス管弦楽曲集
演奏:オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
(Radio Filharmonisch Orkest Holland)
指揮:ルーカス・フィス
(Lucas Fis)
【STERLING CDS-1061-2】





【追記】(2016年6月5日)
ベルナルデュス・ヨゼフュス・ヴィルヘルミュス・ズヴェールス

ベルナルドゥス・ヨゼーフス・ヴィルヘルムス・ズヴェールス

オランダ語の「u」は基本「ユ」らしいのですが、
実際の発音を聴いてみると、「ウ」に近い感じに聴こえるので、
上記の様に改めました。

ヤダスゾーン → ヤーダスゾーン

本文中にある、「OLYMPIAのCD」はこちらです↓

Bernard Zweers Olympia.jpg

レズィデンツィ管弦楽団 オランダ音楽の400年 第4集
Het Residentie Orkest 400 Years of Dutch Music series Vol. 4
フルート協奏曲第1番 二短調 (テオドール・フェルヘイ)
Concert nr. 1 in d mineur voor fluit en orkest (Theodor Ferhey)
指揮:ルーカス・フィス(Lucas Vis)
演奏:レズィデンツィ(レジデンツィ)管弦楽団(Het Residentie Orkest)
交響曲第3番 変ロ長調 『我が祖国に』 (ベルナルト・ズヴェールス)
Symfonie nr. 3 in Bes majeur “Aan mijn vaderland” (Bernard Zweers)
指揮:ハンス・フォンク(Hans Vonk)
演奏:レズィデンツィ(レジデンツィ)管弦楽団(Het Residentie Orkest)
【OCD 503】Olympia
Release “400 Years of Dutch Music, Volume 4: Verhey, Zweers - MusicBrainz
Zwe..Zwi - Album List

《転載終了》
タグ:オランダ
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2016年05月22日

ベルナルト・ズヴェールス(Bernard Zweers)(4)オランダの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10960069919.html
2011年7月21日

《転載開始》

こちらで既に紹介した、オランダのロマン派作曲家。

ロマン派時代のオランダの作曲家には、
ヨハネス・フェルフルスト(Johannes Verhulst 1816-1891)
リシャルト・ホル(Richard Hol 1825-1904)
ダニエル・ドゥ・ランゲ(Daniël de Lange 1841-1918)
ベルナルト・ズヴェールス(Bernard Zweers 1854-1924)
ユリウス・レントヘン(レントゲン)(Julius Röntgen 1855-1932)
ヨハン・ヴァーヘナール(ワーヘナール)(Johan Wagenaar 1862-1941)
コルネリス・ドッペル(Cornelis Dopper 1870-1939)
等がいます。

しかし、有名なのは一人もいません。
多少有名なのは、華麗な管弦楽技法のワーヘナールと、
一部でファンがいるらしい(?)レントヘンくらいでしょうか。

絵画の世界では、
フィンセント・ファン・ホッホ(ゴッホ)(Vincent van Gogh)
ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)
レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン(Rembrandt Harmensz. van Rijn)
らが世界的に有名だというのに・・・。

コンセルトヘボウ(Concertgebouw)
というコンサートホールやそこの管弦楽団は有名だというのに・・・。

自国産のクラシック音楽を積極的に売ろうという意識が無かったのか?
日本やベルギーなどがそうでした。
最近は、NAXOSが日本のクラシック音楽のCDを色々と出してますし、
ベルギーでも自国の作曲家を扱ったレーベルが立ち上げられています。
それとも、オリジナリティのある曲が
余り作曲されていなかったのが原因なのか?
無国籍的というか、
ドイツロマン派の亜流みたいな曲ばかりという印象です。
でもそんな事を言ったら、
ベルギー国民楽派がそれなりのものを作っていながら
20世紀末まで埋もれていた事の説明がつかない。

オリジナリティを目指した作曲家の筆頭に、ズヴェールスがいます。
彼は、交響曲第3番『我が祖国に』でオランダ民謡を用いたり、
オランダ語の声楽曲を作曲しました。
クラシック音楽にオランダらしさを積極的に取り入れたのは
彼が最初の様です。
私の知る限りでは他に、
レントヘンが古いオランダの曲を近代管弦楽の手法による
組曲に編曲したものや、
ドッペルによる『レンブラント』や『ゾイデル海』などの、
オランダにまつわる表題の交響曲、
フランス・ヨハン・スフヴァインスベルフ
(Frans Johann Schweinsberg 1835-1913)

オランダ狂詩曲(Rhapsodie Hollandaise, 1905)
という吹奏楽曲を書いた事くらいですね。

前回のズヴェールス紹介記事でも書きましたが、
ズヴェールスの交響曲第1、2番は、
ドイツロマン派の亜流そのもので、独自性がありません。
これ等の曲だけしか聴いていないと、
埋もれてもしょうがないのかなと思ってしまいがちですが、
交響曲第3番『我が祖国に』を聴いてみれば、
それが偏見以外の何物でもない事が明白です。
私が思うに、
ズヴェールスの交響曲第3番『我が祖国に』は、
オランダクラシック音楽の最高傑作だと断言したい!!

それにしても、前回の記事でも書きましたが、
交響曲第1、2番のCDが立て続けに
出てきたにも拘らず、第3番のCDが中々出てこなかった。
まるで、『ドクター秩父山』(田中圭一)の単行本みたいです。
第3巻が中々出なかったのは、有害コミック騒動の影響でしょうかね?
それから、サン=サーンスの交響曲の様でもあります。
第3番『オルガン付き』は、それ以前の彼の交響曲と比べて
大幅にパワーアップしてますもん。
シューベルトの『ザ・グレイト』とそれ以前の彼の交響曲位の違いもあります。
それでは、レビューいきます!!





交響曲第3番 変ロ短調 『我が祖国に』
Symfonie nr. 3 in Bes majeur ”Aan mijn vaderland” 1886-1890
シューベルト(Franz Schubert)の『ザ・グレイト』(Die Grosse Symphonie)や
ハンス・ロット(Hans Rott)の交響曲、
ラフマニノフ(Сергей Васильевич Рахманинов)の交響曲第2番
等と同じ位の1時間程もする長大な交響曲。

随所にブラームス的な香りが漂ってはいる、
つまりドイツロマン派の影響は認められるものの、
オランダ民謡を用いたり、新ロマン主義的というか、
劇的で大胆な表現も多々見られ、
旋律の上で独自性を引き出す事に成功している。

作品の趣旨としては、
スメタナ(Smetana)の連作交響詩『我が祖国』(Má vlast)や
ポルトガル国民楽派を代表する
ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モタ(José Vianna da Motta)の
交響曲『祖国に』(À Pátria)と同系列です。

4つの楽章それぞれに表題が付いています。

https://www.youtube.com/watch?v=8fXLIPKmyTA


第1楽章:オランダの森にて(In neerlands wouden)
牧歌的な中にも威厳を感じさせるとても印象深い旋律が、
如何にも御伽噺の始まりの様な
霞の中から登場する様な感じで始まります。
この動機は、形を変えてその後も繰り返し登場しますが、
他の全ての楽章にも登場します。
この曲の”要”でしょうね。
冒頭附近の金管によるファンファーレ風旋律が、
如何にも物語の始まりという印象。
9:00手前辺りからは、
映画のアクションシーンやヒーローサウンドを思わせる、
緊張感溢れる劇的旋律が漲りますが、とても聴き応えあり!!
最後は、如何にもハッピーエンドな感じで、雄大に締めくくります。

第2楽章:田舎にて(Op het land)
如何にも蟻さんか何かの動物が
あくせく働いているかの様な童話の一場面を思わせる、
陽気でコミカルなハイテンポのメロディで始まります。
昔のアニメのBGMみたいです。
その次にはやや哀感漂う円舞曲(ワルツ)風旋律が来ます。
その後、激しい情熱的な舞曲を思わせる
3拍子の旋律へと移り変わります。
如何にも、ジブリ辺りの映画の「逃亡と追跡」場面のBGMに使えるっぽい?
シンバルの音を余韻を残さず途中で切る奏法が印象的!!
それが終わると、如何にも大聖堂内で
合唱団が厳かに歌っているかのような、
荘厳さを湛えた宗教曲を思わせる旋律が現われます。
その後、最初のコミカルな旋律が再び現われて曲が閉じられます。

第3楽章:浜辺と海にて(Aan het strand en op zee)
悲劇的な雰囲気に包まれたメロディで始まります。
それが、6:30辺りからいきなり素早いテンポの
緊張感漲る旋律が現われ度肝を抜きます。
ジブリ映画の緊張感溢れるアクションシーンのBGMにでも使えそう?
その後に現われる、
ホルンを重ねた雄大なアルプスを思わせる旋律も印象的。
海の雄大さでも表しているのか?
如何にも、パズーとシータ達が
廃墟と化したラピュタに到着した後のBGMみたい?
その後、トランペット等の金管の咆哮によるファンファーレによって
感極まります!!
最後は、牧歌的な旋律の後、雄大な雰囲気で締めくくります。

第4楽章:首都へ(Ter hoofdstad)
ファンファーレ風旋律で始まります。
如何にも凱旋行進している様な感じ。
その後、幸福感に溢れたメロディが
入れ替わり立ち代り現われる様な感じです。
中間辺りで、哀歌(エレジー)風メロディが現われますが、とても美しい。
その後、大団円へ向けて段々と盛り上がって行きます。
息の長い最終楽章ですが、旋律の一つ一つが魅力的なので、
全く退屈さは感じません。
只、終止音がちょっと尻切れトンボっぽい感じが・・・。
演奏する時は、もっと終止音を長くするとかした方がいい様な。

Bernard Zweers CDS 1088-2.jpg

ベルナルト・ズヴェールス:交響曲第3番『我が祖国に』
演奏:ハーフ・レズィデンツィ管弦楽団(Het Residentie Orkest, Den Haag)
指揮:ハンス・フォンク(Hans Vonk)
STERLING【CDS 1088-2】2010





購入はこちら↓
Symphony No. 3 Aan Mijn Vaderland - Amazon
Bernard Zweers Sym, 3 - HMV
Zweers: Symphony No.3 "Aan Mijn Vaderland" - TOWER RECORDS





【追記】
YouTube動画が削除されていたので、上げ直しました(2016/6/2)
交響曲第3番に調号追記(2016/6/5)

《転載終了》
タグ:オランダ
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