2016年03月30日

ウィリアム・スミス・ロックストロ(William Smith Rockstro)イギリスの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11188445643.html
2012年3月14日

《転載開始》

ウィリアム・スミス・ロックストロ
William Smith Rockstro(1823-1895)
ノース・チーム(North Cheam)生まれ
ロンドン没
ライプツィヒ音楽院(Konservatorium der Musik zu Leipzig)で学び、
メンデルスゾーン(Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy)と親交をむすぶ。

Wiliam Smith Rockstro.jpg

これは良い掘り出し物かも?
かなり埋もれ気味の19世紀の作曲家・編曲家で、
ネットに余り情報が出ておらず、
肖像写真もネット上に一つしか見つかりませんでした↓
Samuel Butler and Music: an introduction | St John's College, Cambridge

彼の詳細な履歴はこちら(英語)↓
William Rockstro - Bach Cantatas
Rockstro, William Smith (DNB00) - Wikisource, the free library

Wikisourceには出てきますが、
Wikipediaには出ていないようです(2012/2/13現在)。

「ロックストロ」で検索してみても、フルーティストの方(別人)の
リチャード・シェパード・ロックストロ
(Richard Shepherd Rockstro, 1826-1906)
が出てきます。

Amazonで検索すると、スウェーデンの歌姫、
イェニー・リンド=ゴルトシュミット(Jenny Lind-Goldschmidt)や、
メンデルスゾーン、ヘンデル(Georg Friedrich Händel)
等の伝記を書いているようで、それらが出てきます。

恐らくですが、
「Rockstro」のより原音に近い発音は「ロックストゥロウ」「ロックストロウ」
となるのかも知れませんが、便宜上、「ロックストロ」にしておきます。

私は、たまたまYouTubeでこの作曲家を知りました。
で、取り上げた理由は、
スコットランドの民族主義的要素がとても顕著な上に、
ロマン派の美しい上品さも湛えていて、
とても完成度が高かったからです。
『山際からの声』というピアノの為のサロン用小品なのですが、
問題なのは、この曲がいつ作曲されたのか、分からない事。

作曲された年がいつなのかによっては、
かなり早い時期に書かれた、
スコットランド民族主義の手法による
クラシック曲になるのではないでしょうか?>

私の知る限りでは、
メンデルスゾーンの交響曲第3番『スコットランド』
(Sinfonie Nr. 3 in a-Moll op. 56, “Schottische” 1830-1842)
がかなり早い時期に書かれた作例ですが、
スコットランド出身の作曲家自身による早い作例は、私の知る限りでは、
アレグザンダー(アレクサンダー)・マッケンズィー(マッケンジー)
(Alexander Mackenzie)
による『スコットランド狂詩曲第1番』(First Scotch Rhapsody, 1880)です。

『イギリス音楽の復興』(Wikipedia英語版)によると、
マッケンジーのスコットランド狂詩曲は3曲も書かれているらしい。
それぞれ、1880年、1881年、1911年に作曲されたそうです。
第2番(1881)のみCD化されています。
British folk revival - Wikipedia, English
『アレグザンダー・マッケンジー』(Wikipedia英語版)によると、


「2つのスコットランド狂詩曲は、
アウグスト・マンス(August Manns)によって、
1880年と1881年に初演された。」とあります。
Alexander Mackenzie (composer) - Wikipedia, English

外国人によらない、
ケルト全般に於ける民族主義的なクラシック曲のかなり早い作例は、
私の知る限りでは、アーサー・サリヴァン(Arthur Sullivan)による
『交響曲ホ長調 “アイルランド”』(Symphony in E “Irish”, 1866)です。
CD化済みで、いずれ当ブログでも取り上げる予定。

色々と話が脱線してしまいました。


ロックストロは、メンデルスゾーンと親交を結んでいたとの事なので、
その影響で書かれたという可能性は大きいのでは無いか?と思います。

幻想曲『山際からの声』
Phantasy “Voices from the Hill-side”
演奏:フィリップ・スィアー(Phillip Sear)
http://www.youtube.com/watch?v=mhJd5G26VLU


《転載終了》
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2016年03月27日

サー・ジョン・ブラックウッド・マキュアン(Sir John Blackwood McEwen)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11191335590.html
2012年3月24日

《転載開始》

ジョン・ブラックウッド・マキュアン(マキューアン)
John Blackwood McEwen(1868-1948)

John Blackwood McEwen.jpg

ホーウィック(Hawick)生まれ
ロンドン(Rondon)歿

John Blackwood McEwen - Wikipedia, English

【かなり長い前置き】
つい数日前、たまたまの検索で、スコットランドの
ジョン・ブラックウッド・マキュアン(John Blackwood McEwen)
という作曲家の名前を見つけたのですが、
よく調べてみると、実は、彼の代表作である
『ソルウェイ交響曲嬰ハ短調』(Solway Symphony in C sharp minor)
のCDを、1990年代に購入している事を思い出し、
改めてWikipediaなどで調べてみたら、
かなり若い年齢から管弦楽などの大規模な作品を
結構手掛けている事が分かり、もっと注視すれば良かったと、
自らの迂闊さを痛感しました。

大体この頃から、
イギリス諸島系(だけにとどまらないけど)の無名の作曲家のCDが


続々と出てきて、目を見張ったのを憶えています。
例えば、グランヴィル・バントック(Granville Bantock)
フレデリック・ハイメン・カウエン(コーウェン)(Frederic Hymen Cowen)
等々。

私は最初、名前の呼び方が分からず『マックィーン』と読んでいました。
『マクユーエン』『マックイーウェン』等という表記もありますが、
原音に近い発音はどれになるのでしょうか?
(追記:同姓の他人の日本語表記を見てみると、
「マキュアン」という表記が多いので、
恐らくその表記に近い発音なのでしょう。その表記に統一します。)

私は、ソルウェイ交響曲を、2〜3回位しか聴かず、
そのまま放置していました。
和声の色彩感がやや印象派気味だったからかも知れません。
スコットランドの作曲家では、映画音楽的に明快な作風の
ハーミッシュ・マッカン(Hamish MacCunn)
の方をとても気に入っていました。
今は、もう若くない年齢だからなのか?
改めて聴いてみると深みのある旋律、和声が
理解出来るようになって、しみじみと心に染み入り、
お気に入り曲の一つとなりました。
(いずれ取り上げる予定)
因みに、ソルウェイ交響曲は、『交響曲第5番』でもあるらしい。
つまり、それ以前に、4つもの交響曲を書いているという事です。
これらの方も、是非とも聴いてみたい所です。

CDの状況ですが、ソルウェイ交響曲のCDは、現在でも入手可能です。
が、彼のもう一つの代表作と思われる
『3つの境界地方のバラッド』(3つのボーダー・バラッド)
(Three Border Ballads)
のCDは、残念ながら廃盤!!
現在、マーケットプレイス注文中。
(いずれ取り上げる予定)
その他は、弦楽四重奏等の室内楽作品のCDが、意外と多いです。
宗教的な声楽曲のCDも一つ確認しました。

そういえば、マッカンもマキュアンも、生年が同じ1868年なんですね。
(イギリスの作曲家だけど、前述のバントックも1868年生まれ)
その上、極めて若い年齢で管弦楽作品を書いているという
共通点もあります。
マッカンは、20歳にならない年齢で、スコットランド民族主義の手法による
完成度の高い管弦楽作品を書くという早熟ぶりを発揮していますが、
マキュアンの場合はどうでしょうか?
Wikipediaによれば、
交響詩『コマラ』(Symphonic poem ”Comala”)
を、1889年、つまり、21歳になる年齢で書いたと出ていますが、
果たしてどんな曲なのか聴いてみたいところです。
メキシコの“コマラ”の事でしょうか?
因みに、ベルギーの作曲家、ジョゼフ・ジョンゲン(Joseph Jongen)や、
デンマークの作曲家、ニルス・ゲーゼ(Niels Gade)は、
同名のカンタータを書いています。

スコットランド狂詩曲『チャーリー王子』
Scottish Rhapsody ”Prince Charlie”(1915, 1941)
オムニバスではあるんですが、マキュアンの重要と思われる曲が、
他にもCD化されています。
レイチェル・バートン・パイン(Rachel Barton Pine)
というヴァイオリニストの独奏と、
スコットランド室内管弦楽団(Scottish Chamber Orchestra)による、
ヴァイオリンと管弦楽のためのスコットランド民族主義的な作品の
オムニバスCD。

2枚組で、1枚目は、
有名なブルッフの『スコットランド幻想曲』(Schottische Fantasie)と、
サラサーテの『スコットランドの歌』(Airs écossais)
が収録されているのですが、どちらも有名な作曲家という事で割愛します。>
2枚目には、マキュアンの先輩作曲家である
アレグザンダー・マッケンズィー(マッケンジー)(Alexander Mackenzie)
による
ピブロック組曲(Pibroch Suite)が収録されています。
本当は一緒に紹介するつもりでしたが、


文章が長くなってしまったため、日を改めて紹介します。

で、ピブロック組曲の次に出てくるのが、
マキュアンのスコットランド狂詩曲『チャーリー王子』です。
元々は1915年にヴァイオリンとピアノのための作品として書かれたものを、
最晩年の1941年に、ヴァイオリンと管弦楽のための作品に
自ら編曲したのだそうです。
『チャーリーは愛しい人』(Charlie is my darling)などの、
幾つかのスコットランドの伝承曲が用いられていますが、
それらが巧みに紡がれ、
独奏ヴァイオリンも、美しさや技巧性に溢れたメロディなど、
表情豊かで、オーケストレーションも巧みです。
躍動感溢れる民族的旋律もいいですが、
中間部の夢見るような美しいメロディは格別!!
聴いて損は無い隠れた佳曲だと思います!!
特に、「国民楽派フェチ」「狂詩曲フェチ」にはお勧めしたいです!!



【追伸】
マキュアンの『ヴィオラ協奏曲』(Viola Concerto)も、
ヴォーン・ウィリアムズとのカップリングによるCD化がされています。
入手済ですが、未だ聴いていません。
この曲についてもいずれ取り上げる予定。

Scottish Fantazie 2005 CDR 90000 083.jpg

ヴァイオリンと管弦楽のためのスコットランド幻想曲集
Scottish Fantasies for Violin and Orchestra
ヴァイオリン:レイチェル・バートン・パイン(Rachel Barton Pine)
フィドル:アラスダー・フレーザー(アラスデア・フレイザー)(Alasdair Fraser)
指揮:アレグザンダー・プラット(Alexander Platt)
演奏:スコットランド室内管弦楽団(Scottish Chamber Orchestra)
Cedille Records【CDR 90000 083】2005

《転載終了》
posted by Satos72 | ├ スコットランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月23日

シベリウスの幻の『交響曲第8番』を聴く!!

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11201901173.html
2012年3月26日

《転載開始》

22日、可愛いオヤジーンズさんより、
ジャン・シベリウス(Jean Sibelius)の
幻の交響曲第8番(Sinfonia nro 8)
の草稿の断片が発見され、
ヘルシンキフィルハーモニー管弦楽団によって試演され、
それがYouTubeに出ているとの情報提供あり。>

昨年の10月という事もあり、
既に日本のブログで紹介している人はいますが、
意外にもそんなに多くはおらず、また、この映像が上げられたのが
昨年の11月であるにも拘らず、この文章を書いている(24日)時点で
視聴回数も900にすら到達していなかったので、
世界的にも余り多く見られていない様です。
そんなわけで、日本では未だ知らない人は多いかも知れないと思い、
ココに紹介する事にしました!!

聴いてみると、とても深い味わいを感じる旋律ですが、
それと同時に、自己批判や、
時代について行く事に自信が持てない事が
晩年の沈黙の理由だったりする事から、
その“迷い”の様なものも、何となく感じました。
そのせいで残念な事にはなりましたけど、
その一部だけでも聴けて良かったです!!

つい最近、同じフィンランドの作曲家である
ヘイノ・カスキ(Heino Kaski)の
未だCD化されていない交響曲がYouTubeに出たばかり。
ワクワクする事がココ最近多いです!!

有名作曲家の幻の作品というだけあって、
それなりに話題にはなるのでしょう。

Symphony No. 8 (Sibelius) - Wikipedia, English

演奏:ヘルシンキフィルハーモニー管弦楽団(Helsingin kaupunginorkesteri)
指揮:ヨン・ストゥールゴールズ(John Storgårds)
演奏日:2011年10月
http://www.youtube.com/watch?v=HmIGn97BXs8


《転載終了》
posted by Satos72 | ├ フィンランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする