2015年09月27日

バートラム・シャプレイフ(Bertram Shapleigh)アメリカの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11517804126.html
2013年5月21日

《転載開始》

Bertram Shapleigh .jpg


バートラム・リンカーン・シャプレイフ(Bertram Lincoln Shapleigh)
1871年、ボストン生まれのアメリカの作曲家。
アジア文化に大変興味を示した。

ニューイングランド音楽院(New England Conservatry)で、
ジョージ・エルブリッジ・ホワイティング(George Elbridge Whiting)と
ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック(George Whitefield Chadwick)
から音楽を学び、1891年卒業。

エドワード・マクダウェル(Edward MacDowell)に学び、
フランスやドイツにも留学する。

ヴァーモント大学医学部(Vermont Medical College)で学び、
医学博士号を取得し、1893年に卒業。

演奏会でピアノとチェロを演奏したが、
音楽の歴史や東洋の音楽、ヴァーグナーのオペラについての講演も行う。

1898年、アメリカから欧州へ移住したあと、1902年にイギリスへ定住。

7000冊もの蔵書を火事で失い、1917年アメリカへ帰国。

ロマン派の様式で、管弦楽曲、歌劇、合唱曲、
弦楽四重奏曲などの室内楽作品、歌曲、教会音楽等、
あらゆるジャンルの作品を書いた。
インドを題材にした作品では、インド音楽の音色を用いて作曲。

講演の他に、新聞や雑誌に文章を書き、詩や小説も書いている。

1940年、死去。

死後、ワシントンDCに、
『バートラム・シャプレイフ財団』(Bertram Shapleigh Foundation)
が設立された。

※Wikipedia情報をもとに構成。

【主な作品】
・歌曲『カムチャツカの夜』(ピアノ伴奏つき)(1901)
Eine Nacht auf Kamtschatka(A night in Kamtchatka for voice and piano)op. 28
・管弦楽組曲『ラーマーヤナ』(1906-1907)
Ramajana - Suite für Orchester(Ramayana - suite for orchestra)op. 45
・3つのイギリスの歌(1906-1907)
(コントラルトまたはバリトン、ピアノまたは管弦楽)
Three English songs
for contralto or baritone with pianoforte or orchestral accompaniment, op. 49
 イギリスの緑の草原(アーサー・ヒュー・クラフ)
 Green fields of England(Arthur Hugh Clough)
 おお、イギリスにいれば(ロバート・ブラウニング)
 Oh, to be in England(Robert Browning)
 知るべもあらぬ旅の空(ウィリアム・ワーズワース)
 I travelled among unknown men(William Wordsworth)
・カンタータ『ワタリガラス』(1906)
The raven - cantata for chorus and orchestra, op. 50
・4つの交響的素描『グーリ・アミール』(1908)
Gur Amir - vier symphonische Skizzen(four symphonic sketches)op. 51
・『ロマンスの年』(ソプラノ、コントラルト、テノール、バスとピアノ)(1907)
Romance of the year - for four solo voices (soprano, contralto, tenor, bass)
with pianoforte accompaniment : op. 53

※作品番号順

【著書】
・少年時代の恋愛と、初期の黙想(1893)
Boyhood loves and early musings
・天体の音楽とその他の詩歌(1896)
The music of the spheres and other verses
・狂詩曲(ブライトコプフとヘルテル:ロンドン支店)1906
Rhapsody(London, Breitkopf & Härtel)

【資料】
Bertram Shapleigh - Wikipedia English
Shapleigh, Bertram 1871-1940 - WorldCat
Dictionary of Music and Musicians American Supplementvor/page-74 - eBooksRead
Bertram Lincoln Shapleigh - The Online Books Page

「Shapleigh」を、一応「シャプレイフ」と表記しました。
「Leigh」という単語があり、「レイフ」と日本語表記されていたので、
「シャプレイフ」で合っているのではないかと思うのですが、
間違っていたら訂正します。
念のため、「シャープレイフ」とも打ち込んでおきます。

語尾の「gh」は、元々(古英語)は[x](口蓋摩擦音)の発音をしていたそうですが、
今では大半が発音しなくなっています。
しかし、一部の単語は発音するのですね。
例えば、「enough」の「gh」は「f」の発音をします。

東洋文化に大変興味を示したそうですが、その影響が、
音楽にも現われているそうです。

例えば、古代インドの大長編叙事詩
『ラーマーヤナ』(रामायण, Rāmāyana)
を題材に作曲しています。
Wikipedia情報を信じるならば、インド風のメロディを書いたようです。

『ラーマーヤナ』といえば、組曲『惑星』で知られる
グスターヴ・ホルストも作曲の題材に用いています。

ホルストには、『ラーマーヤナ』を題材にしたオペラ『シータ』(Opera “Sita”)や、
『マハーバーラタ』(महाभारत Mahābhārata)を題材にした
オペラ『サーヴィトリ』(Opera “Savitri”)、
『リグ・ヴェーダからの合唱讃歌』(Choral Hymns from the Rig Veda)
など、古代インドの叙事詩に題材をとった作品があります。

カムチャツカ(カムチャートカ, Камчатка)
を題材に取り上げた所も興味深いですが、
ウズベキスタンのサマルカンドにある、ティムールとその家族の霊廟
『グーリ・アミール廟』(گورِ امیر‎, Gūr-e Amīr, Guri Amir)
を題材に取った管弦楽作品も興味深い。
中央アジア風のメロディなのでしょうか?

その他、医学博士である上に、小説や詩も書いて本を出したとの事なので、
多彩な才能に溢れていたというのが分かります。

しかし、現在は埋もれてしまっているようで、音楽もまともに聴けません。
CD等の音盤が確認できないばかりか、YouTube等の動画サイトにも
曲が上げられていません。

因みに、生没年が、同じくマイナーなアメリカの作曲家
フレデリック・シェパード・コンヴァース(Frederick Shepherd Converse)
と同じです。
ハリウッドの映画音楽を先取りした様な美事な管弦楽作品を書いていますが、
かろうじてNAXOSから管弦楽作品集が出ています。

シャプレイフの作品も、是非とも聴いてみたいところです。

《転載終了》
タグ:アメリカ
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2015年09月23日

メアリー・カー・ムーア(Mary Carr Moore)アメリカの作曲家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11541187020.html
2013年6月2日

《転載開始》

Mary Carr Moore .jpg


アメリカの作曲家、指揮者、歌手、音楽教師
1873年、テネシー州メンフィス(Memphis, Tennessee)生まれ

サンフランシスコで、
作曲を、ジョン・ハラデン・プラット(John Haraden Pratt)に、
歌を、ヘンリー・ベックフォード・パスモア(Henry Beckford Pasmore)に学ぶ。

1889年、音楽教師と作曲活動をはじめる。

1894年、最初のオペレッタ『オラクル』が、サンフランシスコで初演。

1895年、カリフォルニア州のリムーア(Lemoore)で音楽を教え始めたが、
1901年、ワシントンのシアトルに移住。

1909年、アメリカ音楽の発展を目指した『アメリカ音楽センター』
(American Music Center)の設立に参画。

1847年の『ホイットマン虐殺』に題材を取った、野心的なグランドオペラ
『ナーシサ または、帝国の犠牲』を書き(台本も自ら書いた)、
1912年にシアトルで初演。
1926年、ロサンジェルス(ロサンゼルス)に移住。

1926〜1943年、オルガ・スティーブ・ピアノ学校(Olga Steeb Piano School)に勤め、
1927〜1947年、チャップマン大学(カリフォルニア州オレンジ)にも勤めた。

1930年、オペラ『ナーシサ』が、
ビスファム記念メダル(Bispham Memorial Medal Award)受賞。

1936〜1942年、連邦音楽計画(Federal Music Project, FMP)(後にWPA)に参加。

1936年、チャップマン大学より、名誉音楽博士号を授与された。

1957年、死去。
カリフォルニア州のイングルウッド公園墓地(Inglewood Park Cemetery)
に埋葬される。

オペラ、オペレッタ、管弦楽、室内楽、ピアノ曲などを作曲した。

【主な作品】
・オペレッタ『オラクル』(1894)
Operetta “Oracle”
・歌劇『ナーシサ または、帝国の犠牲』(4幕)(1911)
Grand Opera “Narcissa - Or the Cost of Empire”, four-act
・歌劇『ダヴィッド・リッツィオ』(2幕)(1928)
Opera “David Rizzio”
・歌劇『ロス・ルビオス』(1931)
Opera “Los Rubios”
・歌劇『幸福の翡翠のフルート』(1933)
Opera “Flutes of Jade Happiness”
・ピアノ協奏曲ヘ短調(全3楽章)(1934)
Piano Concerto in F minor

【資料】
Mary Carr Moore - Wikipedia English

ピアノ協奏曲へ短調(1934)
http://www.youtube.com/watch?v=3nQM45oEVfY


今回も、アメリカの女性作曲家の紹介です。

アメリカの初期の女性作曲家といえば、エイミー・ビーチ(Amy Beach)、
マーガレット・ルースヴェン・ラング(Margaret Ruthven Lang)などがいますが、
他にももう一人、彼女らとほぼ同時期に活躍した作曲家がいます。

それが、今回紹介する、メアリ・カー・ムーアです。

●ピアノ協奏曲へ短調
ムーアのピアノ協奏曲へ短調は、晩年の1930年代に書かれていますが、
後期ロマン派にやや印象派が加味された感じです。

咳払いなどの雑音が入っているという事は、
恐らくは演奏会の録音という事でしょうね。

表情は起伏に富んで豊かであり、旋律そのものも魅力に溢れています。

ピアノ独奏部は、技巧性が超絶的と言える程高いというわけではありません。
が、旋律そのものが魅力的であるため、それは全く気になりません。

また、美しさと不安げな表情の絶妙さが、
作品に深みを与えていると思います。
(第2楽章は特に感動的)

個人的には特に、第3楽章の、妖しくも可愛らしい舞曲風のメロディが好き。
童話のBGMみたいなところが。

特徴的なのは、
グロッケンシュピール(鉄琴)が編成に組み入れられていて、
所々で顔を出している所ですね。
シンバルやハープも編成に組み入れられています。
編成が豪華ですね。

録音状態がちょっと悪いですが、もし録音状態が良かったら、
この曲の素晴らしさがもっと伝わってきただろうと思います。

旋律が魅力的なだけでなく、
いろいろと工夫を試みていると感じたこの曲は、
もっと注目されて欲しいと思いました。



●知名度やCD化確認の調査
少し前に紹介したラングよりももっと埋もれてしまっている作曲家のようで、
この作曲家を紹介しているネット上の日本語頁は、
Wikipediaの作品情報をコピペしたものと思われる?
『作曲家別主要作品一覧』というサイトだけでした。
http://www9.plala.or.jp/dxc_opera/comp/m/moore,mc.html

CDを探してみたのですが、存在しないのか、見つけられませんでした。

Wikipediaによれば、
Evelyn de la Rosa(イヴリン・デラローザ?)と
David Rudat(デイヴィッド・ルーダット?)演奏による
ムーアの歌曲のレコードが、
1984年にカンブリア・レコード(Cambria Records)
からリリースされているそうですが。

Wikipediaによれば、彼女は、自作のオペラを、
歌劇場の演奏会レパートリーに残るように試みたものの失敗したそうで、
それによって埋もれてしまった感じはします。

まあ、不幸ではありますけど、一応晩年には、
功績を讃えた賞を幾つか受賞してはいます。



●「Ku Pishtaya」とは?
それから、特に気になったのは
『炎の矢』(The Flaming Arrow)
という1922年のオペラなのですが、
副題が「or, The Shaft of Ku' Pish-ta-ya」となっており、
「Ku' Pish-ta-ya」(ク・ピシュタヤ)とはいったい何?
と思って検索をかけてみたところ、以下の情報が得られました。

『現代のアメリカインディアンの絵画』
(Native Moderns: American Indian Painting)
という書籍に、「ク・ピシュタヤ」について紹介されているみたいです。
「Native Moderns: American Indian Painting」の「Ku Pishtaya」部分
「right, superimposed upon male figure」と出てきましたが・・・。

いずれにしても、インディアンに関係するものらしいというのが分かりました。

『ナーシサ』も、インディアンに関係する内容のオペラです。
インディアンと白人との間の不幸な史実に基づいていますが、
マーカス・ホィットマン(Wikipedia)
元々は、白人がインディアンの土地を侵略したというのが先にあります。
が、それは取り敢えず置いといて、このオペラを是非見てみたいところです。

※「ネイティヴアメリカン」という呼称を今まで用いていたのですが、
この言葉が“民族浄化”に繋がるとして、
アメリカ先住民から逆に嫌がられているらしいという話を目にしたので、
「インディアン」という呼称で呼ぶ事にしました。
ネイティブ・アメリカン(Wikipedia)
インド人と混同してしまうし、逆だと思っていたので、驚きましたね。
でも、本当なんでしょうか?

《転載終了》
タグ:アメリカ
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2015年09月20日

アレクサンドル・スペンディアリャン(2) & オーケストラ《エクセルシス》演奏会情報

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-12070997413.html
2015年9月20日

《転載開始》

Alexander Spendiaryan.jpg
(画像はWikipediaより拝借)

アルメニア語表記:Ալեքսանդր Սպենդիարյան
ラテン文字表記:Alexander Spendiaryan
キリル文字表記:Александр Афанасьевич Спендиаров

1871年11月1日、
ウクライナのヘルソーン州(Херсонська область)カホフカ(Каховка)生まれ。

幼少時より音楽的才能を見出されたが、
ピアノを弾く母から音楽的才能を継承したようである。

子どもの頃、既に、7つの円舞曲を書いたという。

1890年、モスクワ大学で自然科学を1年間学ぶ。

1895年、モスクワ大学の法学部を卒業するが、ヴァイオリンを学び続ける。

1896年、サンクト・ペテルブルクに赴き、そこで、
リムスキー=コルサコフから音楽的才能を高く評価され、
1900年まで、個人的に作曲を学ぶ。

1910年、ヤルタ(Ялта)の音楽会社に入社する。

芸術家・音楽家のパトロンであった
ベリャーエフ(Митрофан Петрович Беляев)により1884年に創設された、
グリンカ賞(Глинкинские премии)を3回受賞している。
1908年に、交響詩『3つの詩篇』で、
1910年に、『説教者ベーダの伝説』で、
1912年に、朗誦『いずれ一休み』で。

1924年12月10日、音楽院の教授と学生あわせて18人からなるオーケストラを指揮する。
この処女演奏会では、エレヴァンの聴衆を集めるとともに、
アルメニアにも交響楽を生み出す真の能力があることを実証した。

翌1925年3月20日には、
エレバン音楽院(コミタス(ゴミダス)・イェレヴァン国立音楽院)
(Կոմիտասի անվան Երեվանի Պետական Երաժշտական Կոնսերվատորիա)
の院長アルシャク・アダミャン(Արշակ Ադամյան)教授が、
当時新設されたばかりの交響楽団を指揮すると、
その時スペンジアリャンは目聡く次のように予言した。

「我々のまだ平凡な学生オーケストラが、
アルメニア国立管弦楽団という栄えある称号を誇らしくも掲げる時がきっと来よう。」

1926年、ソビエト・アルメニア政府から、音楽活動25周年を記念して、
人民芸術家賞を授与された。

1928年5月7日、イェレヴァン(Երևան)にて死去。

《主な作品》
・歌劇『アルマスト』 - 4幕(1918-1928年)
マクシミリアン・シテインベルク(Максимилиан Осеевич Штейнберг)によって完成
≪Ալմաստ≫ օպերա չորս գործողությամբ
・メヌエット(1895年)子守唄(1897年) - 小管弦楽のための
≪Մենուետ≫≪Օրորոցային≫ Երկու պիես փոքր նվագախմբի համար Op.3
・古代舞曲 - 小管弦楽のための(1896年)
≪Dance ancienne≫ ≪Հինավուրց պար≫ փոքր նվագախմբի համար Op.12
・演奏会用序曲 - リムスキー=コルサコフに捧げる(1900年)
≪Համերգային նախերգանք≫ (Նվիրված Նիկոլայ Ռիմսկի-Կորսակովին Op.4
・管弦楽組曲『クリミアのスケッチ』(第1番)(1903年)
- イヴァン・アイヴァゾフスキー(Иван Константинович Айвазовский)に捧げる
1:舞曲
2:哀歌
3:酒飲みの歌
4:舞曲『ガイタルマ』
≪Ղրիմյան էսքիզներ≫(առաջին սերիա)
սյուիտ նվագախմբի համար նվիրված Հովհաննես Այվազովսկիին, Op.9
1.≪Պարային≫
2.≪Էլեգիական երգ≫
3.≪Խնջույքի երգ≫
4.Պար ≪Ղայթարմա≫
・交響詩『3つの詩篇』 - レールモントフの詩による(1905年)
≪Երեք արմավենի≫ սիմֆոնիկ պատկեր
ըստ Միխայիլ Լերմոնտովի համանուն բանաստեղծության, Op.10
・演奏会用円舞曲 - アレクサンドル・グラズノフに捧げる(1907年)
≪Համերգային վալս≫(նվիրված է Ալեքսանդր Գլազունովին Op. 18
・葬送前奏曲 - リムスキー=コルサコフへの哀悼(1908年)
≪Սգո պրելյուդ≫(Նիկոլայ Ռիմսկի-Կորսակովի հիշատակին Op. 20
・管弦楽組曲『クリミアのスケッチ』(第2番)(1912年)
- 妻へ捧げる
1:タクスィム(前奏曲) ペシュラフ(間奏曲)
2:愛の歌
3:舞曲『バグラマ』
4:結婚式での号泣
5:ネズミの歌
6:舞曲『ホイナヴァ』 舞曲『ガイタルマ』
≪Ղրիմյան էսքիզներ≫(երկրորդ սերիա)
սյուիտ նվագախմբի համար նվիրված է կնոջը Op. 23
1.≪Թաքսիմ≫(Պրելյուդիա) ≪Փեշրաֆ≫(Ինտերմեցցո)
2.≪Սիրո երգ≫
3.Պար ≪Բաղլամա≫
4.≪Հարսի լացը≫
5.≪Երգ մկնիկի մասին≫
6.Պար ≪Հոյնավա≫, պար ≪Ղայթարմա≫
・大管弦楽のための行進曲『勇敢な戦士』 - 古いコサックの歌による(1915年)
≪Խիզախ մարտիկներ≫ (քայլերգ մեծ նվագախմբի համար
գրված կազակական հինավուրց երգերի թեմաներով, Op. 26
・ユダヤの主題による練習曲(1921年)
≪Էտյուդ հրեական թեմաներով≫
・交響組曲『アルマスト』 - 歌劇『アルマスト』より
1:ナディール・シャーとタトゥル(1923年)
2:お祭り騒ぎのタトゥルの名誉(1924年)
Նվագախմբային երկու սյուիտ ≪Ալմաստ≫ օպերայից
1.≪Նադիր Շահը և Թաթուլը≫
2.≪Խրախճանք Թաթուլի պատվին≫
・『不信心』(交響詩『アルマスト』) - 歌劇『アルマスト』より(1924年)
≪Դավաճանություն≫ սիմֆոնիկ պատկեր ≪Ալմաստ≫ օպերայից
・イェレヴァン練習曲 - エレバン音楽院管弦楽団に捧げる(1925年)
≪Երևանյան էտյուդներ≫
նվիրված է Երևանի Պետ. Կոնսերվատորիայի նվագախմբին Op. 30

※題名の翻訳にはそんなに自信がありません。
「Դավաճանություն」には「浮気」という意味がある様ですが、
よく分からないので「不信心」と訳しました。

《資料》
Alexander Spendiaryan - Wikipedia English
※その他、Wikipedia日本語版、アルメニア語版も参照。

交響詩『3つの詩篇』(1905年)
≪Երեք արմավենի≫ սիմֆոնիկ պատկեր

https://www.youtube.com/watch?v=wvhHMf7IOG0


スペンディアリャンは、アルメニア国民楽派を確立した作曲家。

実は、5年前の2010年10月10日にも、この作曲家を取り上げています。
アレクサンドル・スペンディアリャン(Ալեքսանդր Սպենդիարյան)アルメニア作曲家

交響詩「三つの詩篇」を聴いた感想ですが、
夢幻の世界に誘われた様な、物語性溢れる展開に、
とても引き込まれるものがありました。

個人的にとても印象深いと感じたのは、序奏が落ち着いた後の、
牧歌的旋律に彩りを添える、小鳥の鳴き声を彷彿とさせる、
フルートによって奏でられる流れる様な装飾音的旋律。

それが暫くの間途切れずにずっと続きますが、ここに貼った音声では、
弦楽による主旋律を食ってしまい、かなり目立っています。

作曲者自身が意図的にそうしたのかどうかは不明ですし、
演奏によっては、主旋律を食わないものもあるのかも知れませんが。

その他、民族色溢れる行進曲風旋律や、悲劇的描写もでてくるなど、
表情が豊かです。

「三つの詩篇」について調べてみると、Wikipediaアルメニア語版には、
ミハイル・レールモントフ(Михаил Юрьевич Лермонтов)
の詩に基づいているとあります。

しかし、その内容までは知りません。





歌劇『アルマスト』(1918-1928年)より『ペルシャ行進曲』
≪Ալմաստ≫ օպերա
https://www.youtube.com/watch?v=_29Q7tAq7uM


スペンディアリャンの代表作の一つ。

1916年に、
詩人ホヴァネス・トゥマニャン(Հովհաննես Թումանյան)と出会い、
彼の詩「トゥムカベルトの捕縛」(Թմկաբերդի առումը, 1902年)
に基づくオペラ「アルマスト」を書きはじめます。

Հովհաննես Թումանյան.jpg
(画像はWikipediaより拝借)
Հովհաննես Թումանյան - Wikipedia Հայերեն

ロシアの女流詩人、ソフィヤ・パルノーク(София Яковлевна Парнок)
によって、ロシア語の台本が書かれ、P・ミカイェリャン(Պ. իքայելյան)
がそれに基づいてアルメニア語の台本を書いたそうです。

1923年に、ヴォーカルスコアを書き上げますが、
1928年に未完成のまま死去してしまい、ユダヤ系ロシア人作曲家、
マクシミリアン・シテインベルク(Максимилиан Осеевич Штейнберг)
によって完成されました。

「トゥムカベルトの捕縛」は、
民話に基づいて1902年に書かれた詩ですが、
その前年に、その要塞遺跡を訪問し、霊感を受けて書かれたようです。

↓トゥムカベルト要塞遺跡
Թմկաբերդ (Ջավախք).jpg
(画像はWikipediaより拝借)
Թմկաբերդի առումը - Wikipedia Հայերեն

その「トゥムカベルト」(Tmkabert)、現在はグルジア領となっている様で、
「トゥモグヴィ」(თმოგვი, Tmogvi)と呼ばれているようです。
Tmogvi - Wikipedia English

グルジアとの国境付近に位置していますね。





CD化について
アルメニア国民楽派の開祖という、
非常に重要な位置を占めているにも拘らず、
CDがまともに見つからない。

よく聞く噂では、アルメニア人は民族主義的意識が強いとか、
そんな話を聞くんですが。

地元では、盛んに演奏会が行われているのかも知れませんが。

実は運よく、「アルメニア管弦楽名曲集」を所有しております。

オムニバスで色んなアルメニア人作曲家の作品が収録されています。

スペンディアリャンの作品は、
「ペルシャ行進曲」(歌劇『アルマスト』から)と、
「エレヴァン練習曲」が収録されています。
(「ペルシャ行進曲」は、弊記事にYouTubeを貼りました)

いずれ詳細に内容を紹介できれば良いのですが・・・。

CD DCA 1037.jpg
アルメニア管弦楽作品集
指揮:ロリス・チェクナヴォリャン
Լորիս Ճգնավորյան
演奏:アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団
Հայաստանի պետական ֆիլհարմոնիկ նվագախումբ
【CD DCA 1037】





「Komitas」の日本語表記について

Կոմիտաս.jpg
(画像はWikipediaより拝借)
Կոմիտաս - Wikipedia Հայերեն

4000曲以上にものぼるアルメニア民謡を蒐集し、
それをピアノ伴奏付き独唱曲や無伴奏合唱曲などに編曲するなどし、
名前がエレバン音楽院の正式名称にも使用された、
比較音楽学者「Komitas Vardapet」(Կոմիտաս վարդապետ, 1869-1935)
の日本語表記は、通常、「ゴミダス・ヴァルタベット」と書かれています。

というのも、アルメニア語の西方言では、
「P」「K」「T]の発音が、それぞれ「B」「G」「D」と入れ替わるため、
ディアスポラによって外国に離散したアルメニア人の多くが西方言話者らしく、
そちらの話者の方が東方言よりも多数派だからの様です。

非常に紛らわしいと思いましたが、コチラのサイトでは↓
《アルメニアン・ダンス》の周辺 - Yasuhiro Murakami's Archive
「コミタス」の発音が主流となっているそうなので(地元ではそうらしい?)、
「コミタス・ヴァルダペット」表記に切り替えようかな?と、目下思案中です。

因みに、「Komitas」は本名ではなく、建築家であり音楽家でもあった、
7世紀のゴミダス大司教(在位615-628)にあやかったもので、
「Vardapet」も姓ではなく、アルメニア正教会の修道士の高位の称号だそうで、
本名は「ソゴモン・ゲオルギ・ソゴモニャン」
(Սողոմոն Գևորգի Սողոմոնյան)だそうです。





エクセルシス第5回演奏会 2015.9.22.jpg
第6回オーケストラ《エクセルシス》演奏会情報

日時:2015年 9月22日(火・祝)14時開演(開場:13時30分)
場所:杉並公会堂大ホール(駐車場はありません)
入場料:1000円(税込)

◎ロージャ・ミクローシュ(1907-1995)
♪ ヴィオラ協奏曲 Op. 37 ※日本初演
Rózsa Miklós: Brácsaverseny, Op. 37
http://ml.naxos.jp/work/233430
ヴィオラ独奏:加藤由貴夫

◎マルコム・アーノルド(1921-2006)
♪ イングランド舞曲集 第1集, 第2集 Op. 27, 33
Malcolm Arnold: English Dances, Set 1& 2, Op. 27, 33
http://ml.naxos.jp/work/441
http://ml.naxos.jp/work/443

◎ニーノ・ロータ(1911-1979)
♪ 交響曲第3番 ハ長調
Nino Rota: Sinfonia n. 3 in Do


http://ml.naxos.jp/work/1001284

指揮:大浦智弘

主催:オーケストラ《エクセルシス》

後援:杉並区

今回は、それまでとは違い、国別、地域別ではなく、
「アカデミー作曲賞受賞者の純音楽」
を集めた演奏会だそうです。

マルコム・アーノルドの「イングランド舞曲集」は、
NAXOSからCDが出ていて、私はそれを所有しています。

ニーノ・ロータが交響曲を書いているというのは、
20年以上前から知っていました。

石丸電気の海外直輸入CD売り場に、
そのCDが置いてあるのを見た事があるからです。

しかし、買いませんでした。

映画音楽の作曲者という事で、
余り優先的に聴こうとは思わなかったからです。

最初、ロージャ・ミクローシュの作品が
エクセルシスで取り上げられる事を知った時、
てっきり、ハンガリーの知られざる作品の演奏会になるのだと勘違いし、
ヴェイネル・レオー(Weiner Leó, 1885-1960)
とか、
モショニ・ミハーイ(Mosonyi Mihály, 1815-1870)
などの作品が取り上げられるのだろうか?と思っていました。

でも、この演奏会は愉しみです!!

ナデージダにしても、エクセルシスにしても、
無名だけど佳いと思った作品を厳選しているので、
絶対外れは無いと期待しております!!

因みに、ヴェイネル・レオーは、
既に2008年12月22日に弊ブログで取り上げております↓
ヴェイネル・レオー(Weiner Leó)ハンガリー国民楽派

ヴェイネル・レオーの代表作はこちら↓
ハンガリー民俗舞曲(1931年)
Ungarische Volkstänze, Suite für Orchester
※今回の《エクセルシス》では演奏されないので注意!!
https://www.youtube.com/watch?v=ZBSS9w7V93k


ヴェイネル・レオーはユダヤ系ですが、20世紀の活躍ながらも、
穏健なロマン派的ハンガリー国民楽派の作風です。

↓「ハンガリー民俗舞曲」の世界初録音CD。
(バルトークの舞台音楽「中国の不思議な役人」との抱き合わせ)
CHAN 9029.jpg
バルトーク / ヴェイネル作品集
指揮:ネーメ・ヤルヴィ
Neeme Järvi
演奏:フィルハーモニア管弦楽団
The Philharmonia Orchestra
合唱指揮:テリー・エドワーズ
Terry Edwards
合唱:ロンドン・ヴォイシズ
London Voices
ヴァイオリンソロ:ヒュー・ビーン
Hugh Bean
【CHAN 9029】





そんなわけで、次回の更新では、
またまたオリジナルの動物キャラクターを思いついたので、
その発表と参ります。

可愛いもの好きは必見かも?

例によって、変な特徴がありますが・・・(笑)。

《転載終了》
posted by Satos72 | ├ アルメニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする