2018年05月05日

こどものための極私的クラシックコンサート2018

後半の、音楽に関する記事のみ転載します。
https://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-12373154238.html
2018年5月5日

《転載開始》

こどものための極私的クラシックコンサート2018
 
ノルウェー狂詩曲第1番
Norsk rapsodi Nr 1
ヨハン・ハルヴォシェン(ノルウェー)
Johan Halvorsen
「こどものためのクラシックコンサート」
の序幕として相応しい作品としては、まずこの作品を挙げます。
3部形式となっており、
第1部は「森の動物たちの陽気な行進曲」という感じ?

アチクァプス(ラトヴィア舞曲集 より)
Ačikops - Simfoniskā svīta "Latvju dejas"
アンドレイス・ユルヤーンス(ラトヴィア)
Andrejs Jurjāns
こちらもコンサートの序幕として相応しいですが、
童謡風の旋律が随所に現われます。
特に「アルプス一万尺」っぽい旋律が印象的。

貧しい踊り(ラトヴィア舞曲集 より)
Nabaga deja - Simfoniskā svīta "Latvju dejas"
アンドレイス・ユルヤーンス(ラトヴィア)
Andrejs Jurjāns
ひよこか妖精、小さな子どもたちが行進しているような、
昔のアニソンっぽい可愛らしい作品。
こんなのが無名というのは勿体無さすぎる!!

定期市の日(アイルランド交響曲 より)
The fair day - An Irish Symphony
ハミルトン・ハーティ(アイルランド)
Hamilton Harty
可愛らしい昔のアニソンっぽい曲と言えばコレもあります。
黒いちごの花(Blackberry Blossom)
去りにし娘(The Girl I left Behind me)
が使用されています。

交響詩「雁の群れと共に」
Symphonic poem "With the Wild Geese"
ハミルトン・ハーティ(アイルランド)
Hamilton Harty
やっと誰かYouTubeに上げてくれましたか。
概ね、ハリウッドの冒険アクション映画音楽っぽいですが、
最重要フレーズが、1970年代の渡辺宙明とか菊池俊輔
ヒーロー風っぽくもある?

アイルランド狂詩曲第5番
Irish Rhapsody No. 5
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(アイルランド)
Charles Villiers Stanford 
私が11年も昔(2007年)に、
ヒーローっぽいクラシック曲の一つとして紹介した作品。
ヒーローサウンドのようなクラシック音楽 マイナー編 第2弾!!

しかし、YouTubeに上げられたのはつい最近になってからです。
出撃のBGMに使えそうなノリの良いテンポ!!
また中間部のうっとりする様な美しく優しさに溢れた旋律は格別ですし、
クライマックスの大団円ぶりも興奮します。

交響曲第7番 イ短調「シンフォニア・ロマンティカ」
Symfoni nr 7 i a-moll, op 45, Sinfonia romantica
クット・アッテルベリ(スウェーデン)
Kurt Atterberg
第1楽章がもろヒーロー風です。
第二次世界大戦中に書かれています。
戦争への不安がこの作品を書かせたのだろうか?
一部に「仮面ライダースーパー1」の主題歌風フレーズあり。
アッテルベリは、他にも、
交響曲第1、4、8番にヒーロー風の旋律を出しています。

実は去る4月21日に、こんなコンサートが開かれていました↓
Hero Orchestra.jpg
渡辺宙明特集 ヒーローオーケストラ/昭和の子どもたちへ - スリーシェルズ
渡辺宙明特集
ヒーローオーケストラ
昭和のこどもたちへ
というのですが、
演奏会の日を5月5日にしようとは思わなかったのでしょうか?
昭和時代に子どもだった人(現在は中年以上)が対象という事で、
現役の子どもは知らない作品ばかりでしょうし。
 
あと、これはずっと以前から思っている事なのですが、
ヒーローっぽい作品を集めたクラシックコンサートなんかがあれば
面白いなと(アニソンっぽいクラシック音楽でもいいのですが)。
 
「実際に使われている」ではなく、
「如何にもそれっぽい」というのが重要です。
 
NYCC-27263 交響戦艦ショスタコーヴィチ.jpg
ちなみに、一部で話題になったという「交響戦艦シリーズ」には、
私がブログでヒーロー風クラシック曲だと紹介した作品が
1曲もありませんでした。
中には、「えっ、何で?」と思うものまで…。
(まあ、感覚は人それぞれなんで)
 
その他の、こどもの日のクラシックコンサート↓
Childrens Day Concert_Yokohama.jpg
こどもの日コンサート2018(神奈川県横浜市)
横浜みなとみらいホール こどもの日コンサート2018|【公式】横浜市観光情報サイト
 
Childrens Day Concert_Takamatsu.jpg
こどもの日のこどものためのコンサート(香川県高松市)
こどもの日のこどものためのコンサート - サンポートホール高松
 
Childrens Day Concert_Kawasaki.jpg
こどもの日 特別コンサート(神奈川県川崎市)
こどもの日 特別コンサート_川崎の生涯学習情報 - 川崎市生涯学習財団
 
Childrens Day Concert_Toyonaka.jpg
こどもクラシックの日2018(大阪府豊中市)
【主催】こどもクラシックの日2018 | 豊中市立文化芸術センター
 
もっとあるけどかったるいのでここまでにします。
 
というわけで、今は少子化のご時勢なので、
お子さんは大切に愛情たっぷりに育てましょうね!!

《転載終了》
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2018年04月29日

アルベルト・ウィリアムス(Alberto Williams)アルゼンチンの作曲家

https://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10261626901.html
2009年5月15日

《転載開始》

アルゼンチンと言えば、
アルベルト・エバリスト・ヒナステラ(Alberto Evaristo Ginastera)や
アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)が有名ですが、
私は、19世紀に活躍、ないし、
19世紀から20世紀にかけて活躍した作曲家が知りたいなと思い、
調べてみたところ、勿論いました。
 
サトゥルニノ・ベロン(Saturnino Berón, 1847-1898)は、
民族舞曲の旋律を用いた
交響詩『パンパ』(Poema sinfónico "La Pampa", 1878)や
『ブエノスアイレス交響曲』(Sinfonía Buenos Aires, 1878)を書き、
アルトゥロ・ベルッティ(Arturo Berutti, 1862-1938)は、
アルゼンチン交響曲(Sinfonía Argentina, 1890) を書きました。
 
『ブエノスアイレス交響曲』と言えば、
ピアソラも『3楽章の交響曲”ブエノスアイレス”』を書いてます。
『アルゼンチン交響曲』と言えば、
フアン・ホセ・カストロ(Juan José Castro)によるものもありますが、
現代音楽家であるため、余り期待はできません。
 
とはいうものの、上記の曲は、
ピアソラの『3楽章の交響曲”ブエノスアイレス”』以外、
CD化を確認しておりません。
CD化している19世紀から活躍した
アルゼンチン作曲家の曲を今回は紹介します。
 
 
 
アルベルト・ウィリアムス
Alberto Williams(1862-1952)
 
Alberto Williams.jpg
Alberto Williams - Wikipedia
 
ブエノスアイレス生まれ。
経歴についてはこちらが詳しい↓
Alberto Williamsについて - 中南米ピアノ音楽研究所
 
多作家として知られ、交響曲は9曲も書いています。
一体何百曲作曲したのか?全集CDを出すのは極めて困難と思われる。
しかも、ロマン派真っ只中の時代に生まれ、
現代音楽真っ只中の時代まで生きるという長寿であったため、
前期から後期にかけて作風が変化しているようです。
初期は、平均的なロマン派の曲を書いていたようですが、
中期は、ガウチョ(Gaucho)の音楽の影響を受けた『国民楽派』的な曲、
後期は、印象派などの『ポストロマン派』的モダニズムの影響を受けた作風。
でも、原則的にはロマン派の枠内という穏健な作風。
 
交響曲第7番ニ長調『永遠の休息』(1937)
Séptima sinfonía en re mayor, op.103 "Eterno Repos"
エジプトが題材のようですが、メロディ的にはラテンアメリカ風です。
第1楽章(ピラミッド La Pirámide)は、
のっけから、ゆっくりとしたテンポだが、
不協和音で聴く者を畳み掛ける様な威圧的旋律が登場する。
ショスタコーヴィチの『交響曲第5番』の冒頭のような・・・。
が、4:00辺りからは、
印象派風の夢見る様な優しい感じの夜想曲風メロディが暫く続く。
8:10辺りから、冒頭のメロディが再び現われるが、その後、
それまでとはうってかわって華やかな雰囲気に変化し、
派手々々しく締めくくられる。
第2楽章(アメンの踊り子 Danzarinas de Amón)は、
如何にもラテンアメリカの社交ダンスを思わせる
『ハバネラ』のテンポのメロディがメインで現われる、国民楽派風の曲。
第1楽章とは極めて対照的で明るい雰囲気。
ハープ等によって、中華風(?)のメロディも出てくる不思議な曲。
ヴァイオリン独奏部分なども聴くと、
色んな要素が雑多に入っているなと思った。
うっとりするような夢見るような感じで優しく締めくくられる。
第3楽章(ガラガラヘビの選手 Tacadoras de crótalos)
カスタネットが出て来て、如何にも『フラメンコ』っぽい。
ラテンのダンスの雰囲気。
第2楽章とは違い、
優雅さと緊張感の混ざった速いテンポの曲が前部と後部に置かれ、
中間部は逆に優雅でゆったりとした対照的メロディとなる。
第4楽章(永遠の休息 Eterno Repos)は、最初、弦楽によって、
印象派風の夜想曲風メロディが奏でられる。
が、7:30頃と8:30頃に、
いきなり激情的な強奏が出て来て聴く者を驚かす!!
9:30を過ぎた辺りから、金管による勇壮な行進曲風メロディが現われ、
そのハッピーエンドな雰囲気のまま、
栄光に包まれている様な感じで締めくくられる。
 
交響詩『イグアスの歌』(1943)
Poema sinfónico "Poema del Iguazú" , op.115
『イグアス』とは、
先住民族『グアラニー族』の言葉で「大いなる水」(Y Guazú)を意味する。
『イグアスの滝』は、
ブラジルとアルゼンチンに跨る世界三大瀑布の一つとして有名。
 
4楽章構成である。
『イグアス川』を描写したものだろうか?
ローカルな題材を扱っているという意味では国民楽派的だが、
メロディライン的には無国籍的なロマン派や印象派などの作風で
余り特徴的なものが見出せず、国民楽派的要素が余り感じられない。
 
その為、全体的にマンネリズム的退屈さを感じてしまった。
第4楽章のクライマックスの力強いファンファーレ風旋律は、
『イグアスの滝』を描写したものだろうか?
そういった部分等、聴き所は幾つもあるにはあるが。
 
Alberto Williams, LC 3480.jpg

アルベルト・ウィリアムス『交響曲第7番』『イグアスの歌』
演奏:グラン・カナリア・フィルハーモニー管弦楽団
(Orquesta Filarmónica de Gran Canaria)
指揮:エイドリアン・リーパー
(Adrian Leaper)
【LC 3480】1997
 
 
 
【追記】
肖像画像追加(2018/5/5)

《転載終了》
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2018年04月15日

オスカル・リンドベリ(Oskar Lindberg)を聴く(YouTubeから)

https://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10267523988.html
2009年5月25日

《転載開始》

Oskar_Lindberg.jpg
Oskar Lindberg (composer) - Wikipedia
 
オスカル・フレードリク・リンドベリ(リンドベーリ)
Oskar Fredrik Lindberg, 1887-1955
スウェーデン国民楽派の作曲家。
生年からして、明らかに20世紀から活躍した作曲家だが、
作風は至って穏健なもの。
時代が時代だけあって、印象主義などの作風も混ざっていたりするが、
基本は民族的ロマン派の叙情性に溢れている。

リンドベリの特徴は、
何と言っても『スウェーデン国民楽派の典型・王道』を目指した様な作風。
一般的に、独自の作風を確立しようと躍起になるのが作家というものだが、
この作曲家は、それとは逆方向を目指した様な作風である。
何か特別に際立った特徴というものは無いが、
民謡を基にしたロマン派の作風は、
『如何にも北欧』『典型的北欧』『所謂北欧』という言葉がぴったりなので、
『北欧クラシックファン』を自認する方は、絶対聴いたほうがいいと思う。
北欧クラシックファンである私が言うのだから間違いは無い。

スターリング(Sterling)から管弦楽曲集CDが2種類ほど出ていて、
ジャケットの色が黄土色の古い方は手に入りにくいが、
新しい方の赤茶色のジャケットのCDは手に入りやすい。
いずれ、それら管弦楽曲集を聴いた感想を書く予定。
 
ここに紹介する曲は、
「聖霊降臨祭」(Pingst, ペンテコステ)という無伴奏合唱曲。
宗教曲とはいうものの、北欧的叙情性を湛えた優しい感じの曲である。
 
「聖霊降臨祭」(Pingst)1911
指揮:ラグナル・ブーリン(Ragnar Bohlin)
合唱:マグダラのマリア聖楽合唱団(Maria Magdalena Motet Choir)

【追記】
肖像画像追加
フレドリク → フレードリク
「リンドベーリ」表記も追加(2018/5/2)

《転載終了》
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