2017年11月05日

アウグスト・セーデルマン(August Söderman)を聴く(YouTubeから)

https://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10302528036.html
2009年7月18日

《転載開始》

August Söderman.jpg
August Söderman - Wikipedia Svenska
ユーハン・アウグスト・セーデルマン
Johan August Söderman(1832-1876)
 
『19世紀スウェーデン最大の作曲家』と言われる。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~y-koba/sweden02_s-z.htm#soderman
今回紹介する曲を聴けば、その言葉に納得が行くのではないでしょうか?
同時代(19世紀半ば)のスウェーデンの作曲家には、小粒系が多い。
でもその中にあって、存在感をとても大きく感じる作曲家が、
このセーデルマンです。
 
アルヴェーン登場以前に活躍したスウェーデンの作曲家の中で
突出した才能を有していたのは、イーヴァル・ハルストレム(Ivar Hallström)、
アンドレアス・ハッレーン、アウグスト・セーデルマン辺りでしょうか。
所が、知名度はとても低い。
まあ全体的に、スウェーデンのクラシック音楽は、
有名といわれるアルヴェーンにしても、知名度が微妙な所がありますから。
 
幾つかCDが出ていたりするけど、
主に他のスウェーデンの作曲家の曲とのオムニバスCDだったりします。
スターリングから、セーデルマンだけを扱った管弦楽曲集CDも出ています。
 
よく、マイナーな作曲家の曲がオムニバスで収録されていたりするけど、
何故だか余り重要な曲では無さそうな曲という事が多い。
そのせいで、大したことない作曲家だと誤解してしまう危険性があります。
私は、セーデルマンに対してそういった誤解をしていた所がありました。
 
『スウェーデン王立劇場の序曲集』(Å Kongl. Theatern)(CDS1009-2)
に収録されている、若くして書いた
オペレッタ『悪魔の最初の試練』(Hin Ondes forsta larospan)の序曲や、
『スウェーデン管弦楽作品集』(NAXOS 8.553115)に収録されている
『スウェーデン祝祭音楽』(Svenskt Festspel)は、
耳が肥えすぎているせいか、イマイチ物足りなさを感じました。
 
Ouverturer Å Kongl. Theatern CDS-1009-2.jpg
NAXOS 8.553115.jpg

後者の方は、とても陽気で元気があって憶えやすい曲なんですけど、
前者の序曲の、ほのぼのとした印象深い旋律ではあるけど
オーケストレーションの単純さを感じるショボさのせいで、
余り良いイメージを抱いていませんでした。
 
でも、前述の『セーデルマン管弦楽曲集』(CDS 1040-2)を聴けば、
スウェーデンロマン派クラシックに於ける
重要な作曲家の一人なんだというのがとてもよく分かります。
 
August Söderman CDS 1040-2.jpg

しかし、現在ではそのCDは手に入りにくい。
そのCDに収録されている
『スウェーデン民謡と民俗舞曲』(Svenska folkvisor och folkdanser)
がYouTubeに出ていたので、早速up!!
全部で8曲の小さな組曲となっています。
北欧国民楽派好きにはたまらない曲でしょうね!!
第1曲には、
アンドレアス・ランデルの『ヴェルムランドの人々 』にも登場する旋律が登場し、
第2曲には、オスカル・リンドベリ の『楽師ペール、彼はフィドルを奏でた』
にも登場する陽気な旋律が出てきます。
 
アルヴェーンが好きだという方は、ハレーンもセーデルマンも好きになる筈!!
 
CD購入はこちらから(関連CD)↓
Amazon | Ouverturer a Kongl Theatern
Amazon | Orchestral Music-Vol. 2
Amazon | Swedish Orchestral Favourites
 
『スウェーデン民謡と民俗舞曲』(Svenska folkvisor och folkdanser)
演奏:ノルランド歌劇場交響楽団(NorrlandsOperans Symfoniorkester)
指揮:ロイ・グッドマン(Roy Goodman)
※残念ながら動画が削除されました。
 
代わりにこちらを上げておきます。
『スウェーデン祝祭音楽』(Svenskt Festspel)
演奏:ヘルシンボリ交響楽団(Helsingborgs Symfoniorkester)
指揮:オッコ・カム(Okko Kamu)

【追記】(2017/11/7)
肖像画像1枚、CD画像3枚追加。
「スウェーデン祝祭音楽」の動画貼る。

《転載終了》
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2017年10月22日

金井喜久子(Kanai Kikuko)(2)沖縄の作曲家

https://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10310015865.html
2009年7月29日

《転載開始》

金井喜久子
Kanai Kikuko(1906-1986)
 
宮古島生まれ。
旧姓:川平(かびら)
1933年、東京音楽学校の作曲科に女性としては初めて入学。
1940年、日本人女性としては初めての交響曲(交響曲第1番)を、
3楽章まで作曲、演奏。
沖縄音階によるクラシック曲、つまり、沖縄民族楽派の祖である。
管弦楽曲、吹奏楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、バレエ曲、歌劇、軽歌劇、
合唱曲、独唱曲、映画音楽など、あらゆる分野の作品を残す。
 
以前にも紹介した沖縄のクラシック作曲家ですが、
その時点に於けるCD化状況は、ピアノ曲集とか、歌曲集、
室内楽系の小品がオムニバスで収録されている位に留まっていて、
大変歯痒いと思っていました。
 
でも、取り敢えずはフルオーケストラ(管弦楽)ではないけど、
それに近いブラス(吹奏楽)の作品集CDが登場した事で、
私はとても喜びました。
『てぃんさぐぬ花変奏曲』以外は全て世界初CD化!!
 
この調子ですよ!!
次は、金井喜久子管弦楽曲集CDを出してください!!
私の予想ですが、数年以内に実現すると思います。
 
それにしても、沖縄専門店のCD売り場に、金井喜久子のCDって、
置いてないですよね。
いずれ、普通に置かれる日が来ると信じてます!!
 
沖縄復帰祝典序曲「飛翔(はばたき)」
”Habataki” Festive Overture of the Reversion Commemoration(1972)
沖縄の日本復帰を記念した祝典序曲。
雄大で奥の深さを感じる曲。
華やかで堂々としたメロディや、
謙虚で荘厳な落ち着いたメロディなど、
民族的な雰囲気の中に品格の良さを感じる。
八重山民謡『鷲(ばすぃ)ぬ鳥』がベースになっている。
この謡は、仲間サカイ(1713-1813)が即興で詠ったとされる
『鷲(バスィ)ユンタ』を、大宜味信智(1797-1850)が
『鷲ぬ鳥節』に改作したものとされる。
 
沖縄ラプソディ(ピアノと吹奏楽のための)
”Okinawa Rhapsody” for piano and band(1966)
まず、序奏がかなり印象的で、
よくサスペンスドラマとかアニメに於ける深刻な場面で「ガーン!!」
というピアノによる不協和音が出てきたりするが、
まさしくそんな音がピアノによって出され、
それを受けて太鼓の音が「ドン!!」と鳴る。
「ガーン!!」と「ドン!!」が交互に鳴らされる。
戦争によって焦土と化した沖縄の印象を暗示していると思われる。
その後、典型的な沖縄旋律と見なされる陽気な『かなよー節』と、
うっとりする様な美しい『浜千鳥節』が対照的に配置され、
フィナーレには『根間の主節』が、
明るい沖縄の未来を予感させて華やかに締めくくられる。
まさしく『ラプソディ』の名に相応しい曲。
『狂詩曲フェチ』の私にはたまらん!!
何でこんないい曲が世界初CD化なんだ?
管弦楽のための『琉球狂詩曲』第1番も早く聴いてみたいところです。
 
てぃんさぐぬ花変奏曲(フルートとピアノ)
Variations on ”Impatiens balsamina” for flute and piano(1973)
ここに紹介する曲の中では唯一既にCD化されている曲。
有名なメロディだと思うので、
メロディそのものは聴いた事がある方もおられるだろう。
ピアノの伴奏を伴って奏でられるフルートの音色の美しいこと。
沖縄のメロディが、美しいロマン派クラシック曲として
ものの見事に昇華されているなあと感じた曲。
さすがと言わざるをえない。
 
「3つの奇想組曲」(ピアノとトロンボーンのための)
3 Capriccio-Suite for trombone and piano(1966)
民謡が用いられているが、『奇想曲』と銘打っている通りの作風で、
外れたような、やや崩れた感じが、滑稽さを醸し出している。
第1曲(激情)は、何か急いでいるようなせわしい感じで、
尚且つこっけいな雰囲気。
第2曲(哀愁)は対照的に、落ちついたゆったりした感じだが、
崩れた滑稽な雰囲気なので、余り『哀愁』って感じではない。
第3曲(ましゅんこ)は、おどけたこっけいな雰囲気。
とてもふざけた感じが、聴いていて楽しい。
 
金井喜久子 3SCD 0007.jpg

金井喜久子管楽作品集
ピアノ:高良仁美(Takara Hitomi)
フルート:江尻和華子(Ejiri Wakako)
トロンボーン:箱山芳樹(Hakoyama Yoshiki)
吹奏楽:リベラ・ウィンド・シンフォニー(Libera Wind Symphony)
指揮:福田滋(Hukuda Shigeru)
【3SCD-0007】2009
 
【関連CD】
沖縄の響き - 金井喜久子管楽作品集 - TOWER RECORDS
琉球狂詩曲〜金井喜久子ピアノ曲全集(高良仁美) - Amazon
<金井喜久子作品集>てぃんさぐぬ花〜沖縄のうた(藍川由美) - Amazon
 
【関連サイト】
株式会社ティー ワイ リミテッド(TYL)
http://www.tylimited.co.jp/
 
【追記】(2017/11/3)
「数年以内に実現すると思います」の予言、ものの見事に外れました。

《転載終了》
タグ:沖縄 日本
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2017年10月08日

CD化を希望するマイナークラシック曲(5)ヘイノ・カスキ(Heino Kaski)

https://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10320813417.html
2009年8月14日

《転載開始》

Heino Kaski.jpg
Mieskuoro Sirkat - Heino Kaski
 
ヘイノ・カスキ 交響曲ロ短調作品16(1919)
Heino Kaski Sinfonia h-molli op 16
 
1885.6.21 ピエリスヤルヴィ(Pielisjärvi)現:リエクサ(Lieksa)生
1957.9.20 ヘルスィンキ(Helsinki)歿
 
 
 
ヘイノ・カスキというのは、エルッキ・メラルティン(Erkki Melartin)、
トイヴォ・クーラ(Toivo Kuula)、レーヴィ・マデトヤ(Leevi Madetoja)などといった、
シベリウスの少し後の世代のフィンランドの叙情性溢れる作曲家の一人。
数多くのピアノ曲、歌曲の他に、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、
フルートソナタ等も残した。
繊細な心を持ち、それが作品に美しい叙情性となって表れているようだ。
貧しいが才能あるカスキを、シベリウスは度々援助したという。
彼の命日は、シベリウスと全く同じ日だった。
 
 
 
私は、1993年頃に、
『フィンランド管弦楽小品集』(SUOMALAISIA ORKESTERISÄVELLYKSIÄ)
指揮:キョスティ・ハータネン(Kyösti Haatanen)
ユヴァスキュラ市立管弦楽団(Jyväskylän kaupunginorkesteri)
【FACD 906】1989
に収録されている
管弦楽のための前奏曲変ト長調(Preludi orkesterille Ges-duuri op 7-1, 1912)
で、初めてヘイノ・カスキを知りました。
フィンランドの叙情性溢れる隠れた名曲と言えます。
カスキの管弦楽曲の数は、少ないようです。
NAXOS音楽配信サイトで聴く↓
ヘイノ・カスキ : 前奏曲 変ト長調 Op. 7 - 27014 - NML
管弦楽組曲第1番(Sarja orkesterille nro 1)
を書いたとの情報もネットに出ていますが、詳細不明。
こちらです↓
ヘイノ・カスキ (フィンランドの作曲家) - モバイル音楽辞典
 
 
 
ピアノ曲や歌曲などの小品が彼の作品の大多数を占めていますが、特に
前奏曲ロ短調『激流』(Preludi h-molli op 48-1 ”Pankakoski-Strom”)
夜の海辺にて(Yö Meren Rannalla, Nacht Am Seestrand op 34-1)
が比較的良く知られている様で、
YouTubeにもそれらの演奏が数多くupされています。
夜の海辺にて〜カスキ:作品集(CD)(舘野 泉, Mikael Helasvuo) - Amazon
カスキ ピアノ小品集(楽譜)(著・編:舘野 泉) - Amazon
 
 
 
で、本題に移ります。
Wikipediaに、何と、カスキの交響曲の情報が出ています。
でも、未だCD化されていません。
実は、2007年が没後50年という事で、
シベリウス没後50年とグリーグ没後100年とも重なっており、
英国BBCラジオがこの交響曲を記念して放送したそうです。
こちらにそれに関する詳しい情報がでています↓
ヘイノ・カスキ(Heino Kaski;1885-1957)の『交響曲ロ短調』・・・聴き逃してしまった方へ
※トラックバックしたのに何故か向こうに反映されません。まあいいか。
交響曲の初演は大成功であったにも拘らず、
繊細で傷つき易い後ろ向きの性格のためか、
次第に世間から忘れられていったという。
恐らくだが、余り自分を売り込むのが苦手な控えめタイプかも知れない。
『生涯独身』といった所からもわかる。
シベリウスと全く同じ日に亡くなったにも拘らず、
世間はカスキの死に気付かなかったという。
 
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以前にも書いたと思いますが、
私のマイナークラシック音楽に対するスタンスをおさらいしましょう。
 
「聴いてみるといい曲なのに何故無名なの?」といった気持ちは、
マイナークラシック音楽を聴いていると、よく感じます。
まあ、『運が悪かった』とか『権威主義的だから』
などといった理由があるんでしょうね。
 
駄作であるが故に埋もれてしまった曲も
勿論沢山あるにはあると思うんですが。
勿論、何を良いと感じるかも人それぞれだと思いますが、
最大公約数的基準があるんじゃないか?と思います。
 
取り敢えず、私にとっての『好きな名曲』の基準は、
『1回聴いただけで憶えやすいメロディ』『民族楽派:国民楽派』
である事が条件で、概ねその枠内で述べています。
それらの基準に合わない人には、何を言っても無駄です。
「興味があるかないか」だけですから。
 
私が無名のクラシック曲を紹介する時の「〇〇に似ている」
といった紹介の仕方は思いっきり『邪道』なんでしょうけど、
専門用語を駆使した紹介の仕方も、
閉鎖的で極限られた人にしかウケない分からない。
 
クラシック音楽が余り分からないという方にも
ウケる様にワカる様に紹介しないと意味が無いというのが私の持論。
これからも、邪道かも知れませんが、
こういったスタンスで、頑張って紹介し続けます!!
 
カリンニコフの様に、
無名からメジャーへ脱却する知られざる名曲がどんどん出てくる事を願います!!
でも、カスキの交響曲は未だ聴いていないので、何とも言えません。
 
【追記】
肖像画像追加(2017/10/25)
2012年2月3日、念願のカスキの交響曲を聴く事ができました。
ヘイノ・カスキの交響曲を聴く!!(Heino Kaski)(2)

《転載終了》
posted by Satos72 | ├ フィンランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする